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経営脳

身体業界の人が真剣に向き合うべきお金と自分たちの価値の話

 

こんにちは、森部です(@moribeimori)

 

先日、こんな文章を載せたのですが、反響があったので、こちらのブログにも残しておきます。

 

ツイッターをされている方は、最初のツイートをクリックしていただければ他の投稿も続けて読むことができますが、こちらのブログではそれぞれのツイートに補足を加えていこうと思います。

ツイッターのアカウントはこちら

主に自分軸の人生、身体にまつわる仕事や考え方についてつぶやいているので興味のある方はフォローしてください。

 

身体の専門家として仕事をしている人たちに知っておいてほしいこと

 

まずはじめにお伝えしておきたいこと。それは、ここに書いてあることはちょっと厳しく聞こえるかも知れません。

でも現実だし、現状です。

 

これを「厳しいこと言うな」と思うか

「そうだよね、自分もそう思う」となるのか

「じゃあ何からはじめよう」となるのか

「何言ってるんだ?」となるのでは、開ける道、進む道が変わってくるということ。

 

ここから先は、連投したツイートに対して一つ一つ解説を加えているので、その前に一度全文をコチラのリンクから読んでおくと理解がしやすいかも知れません。

https://twitter.com/moribeimori/status/1094121529053335552

(↑をクリックするとツイッター画面に飛び、連続するツイートを一気に読むことができます。さきに目を通しておくことを強く推奨


 

ということではじめます。

まず最初のツイート。

https://twitter.com/moribeimori/status/1094121529053335552

 

 

ある日ツイッターを眺めていたら、このお二人のツイートが目に入りました。

それぞれは全く関係のないお話なのですが、身体にまつわる業界の話にも同じことが言えるから。


 

 

 

断りを入れているのは、フルタイムで働いて生計を立てようとしている人と、子育てや看病、その他の事情でフルコミットできない人とではやはり立ち位置が異なるから。

フルコミットが出来るのにしていない人(パートナーが生計を支えている、実家が裕福など)の場合は、正座して聞いてほしい話ですが、やりたくてもできない現状に身を置かれている人もいます。

なので、ここではフルにコミットできて、したいと思っている人を対象として話をしています。


 

 

現金商売をしているケースが多いからか、受け取ったものがそのまま自分の収入だと思ってしまっている人も少なくありません。

最終的に3月の確定申告のときにペイできるものがあればいいや、というくらいの感覚で。

ただ、それだとやはりあぶく銭と対して変わらないので、ここから意識を変えていく必要があります。


 

 

どんなに知識や技術を積んだとしても、それを十分に活用できるようになるには環境が必要になります。

パチンコ屋のなかでトレーニングや施術はできないですよね。

「そんなの当たり前だろ!」と思われるかもしれませんが、つまりは無意識に

「自分が仕事を行える環境」というのを選んでいるわけです。

 

その結果、「トレーニング用具があるところ」とか、「駅に近いところ」であったり、「静かな場所」「プライベートな空間」「グループでお互いが刺激しあえるくらいのスペースがあるところ」といったように、「結果を出すために」適切な環境を選んでいる。

 

となると、その環境を整えていることも、サービスを提供していくために必要な条件となります。

それを見つけ、維持し、使いたいときに使えるようにしておくことには、金銭的負担もあれば、労力もかかっているのです。

 


 

 

この業界に限らず無形のサービスを届けている人たちに共通の課題。

形のないものには価値を感じづらく、また見た目が同じであれば軽いものよりも重いもののほうが価値を感じやすくなるもの。

それが人間の習性だからこそ、何を伝えるようにするのかが大切。


 

 

自分という存在しか提供できる人がいないのに、薄利多売をしようとしている現状で、いつまでやっていくことが出来るのか、ということを意識する必要があります。

大体、開業から3年目くらいで

「ある程度は回っているし、収入の不安もないけれど、いつまで出来るのかが不安」

という未来に対しての不明確さが耐えられない時期がきます。

 

そして、そこで「やれるうちに」と必死になって働く。

 

でもそれでは根本の問題は何も解決しないのです。


 

 

「高いと来てくれない」という人は、では自分自身が毎日安い牛丼屋だけでご飯を済ませているのか考えてみたらいいです。

「高いと来てくれない」というのは単なる言い訳。

それに見合う価値をどう提供していくか、それだけなんです。

 

これについてはコチラに詳しく書いています。

 


 

 

トレーナー、治療家、セラピストというのは労働集約型。

自分が倒れたら、それまで。

その時期があっても良いわけですし、(というより本気で職として成り立たせたいのならそういう時期は必要だと個人的には思っています)、特になにも不安になることなく生涯現役でいける人もいます。

ただ、普通に考えるとかなりリスキー。

そのあたりをどう考えて、行動に移していくか。

 

お手本になる人はあなたの周りにいますか?

 


 

 

不満や不安のある現状に対して、目をつぶって何も行動をおこなさないということは一番のリスクだということを認識する必要があります。

 


 

 

「いつかわかってくれる」、僕たちはそう思いがちですが、残念ながら現実はそうではありません。

何を言ってもわからない人はわからないし、そもそも理解しようとすらしていないことも多々あります。

 

だからこそ、自分の貴重な時間はどのように費やしていくのかということを真剣に考え、日々の生活に反映させていく必要があるのです。

 


 

 

自分たちで「この程度ですよ」と言っているのと一緒ですからね。

価格帯だけみたら、クイックマッサージやストレッチ屋さんと変わらない。

それで一般の方に伝わることは何でしょうか。

 


 

 

これ、あとの「追記」として書かれているところにも関わってくるのですが、トップレベルの経験や実績があったり、名が知れている人たちが「手の届きやすい」値段でやっていることがおおい。

それが悪い、とは言わない。それで利益をあげられるように自分のビジネスを組み立てているという訳ですから。

 

ただ、全体像のことを本当に考えるのであれば、やはり高めに設定する必要があると考えます。

 

最新の知見を手頃な値段で伝えたところで、来る人は増えるけれど手軽な情報としてしか受け取られないですし、貴重な情報を軽くしてしまっている部分が生まれてしまうから。

 

もちろん、これは受け取りての問題でもあります。基礎的なことが理解できないままに、その情報の真意がどこにあるのかもわからない基礎知識や想像力がないままにそのような話を聞いても勉強した気になるだけ。

こういったことがまた、価値を下げてしまいます。

 

情報を受け取ったのならば、それを伝えていくという使命がある、それが自分が本気で仕事として、生業として向き合っているのであれば、と個人的には思っています。


 

 

個人事業なので、どういったスタンスで仕事をするかはその人それぞれです。

 

稼げばいい、というものでもないし稼がなくていいというものでもない。

 


 

 

これはそのままですね。

名が知れ渡っている、技術・知識・経験が素晴らしいものなのだから、しっかりと稼ぐ。

 

そうでなければ、希望も生まれない。

 


 

 

この業界は、お金の話をすることを嫌います。

自分がビジネスの場としてその仕事を選び、さらにはそのために自分も多くのお金を払って知識や技術を得てきたにもかかわらず。

 

お金って単に残高とか諭吉の話をしているわけではありません。

お金とはなにか、を知ってください。

 


 

 

腕があれば、食えるようになるというのは昔の話。

五輪選手やプロ選手を見ている人が独立して、1年で店を閉めざるを得なくなったケースだってたくさんあります。

 


 

 

「自分を良く見せよう」としたり、自分のコンプレックスを埋めるための活動というのは、全く意味がありません。

そもそもの根幹となる部分をどれだけきっちりと持っているか。

 


 

 

誰だって、食べられない職業に進みたいとは思わないですよね。

「この仕事じゃ食べていけないじゃないですか」、という人は絶対にやっていけない。

「絶対に食っていくんだ」と思っている人は何をしても食っていける。

 

それは前提としてあるけれど、いまの身体業界はその「やっていける確率」というのがギャンブル並みの確率でしかないように思えます。

 


 

 

学術的内容が意味がないと言っているわけではないので、誤解しないでくださいね。

それは本当にありがたいものです。

 

ただ、繰り返しになりますが高度な技術や知識を持っていても、それだけで自動的にご飯が食べられるわけではない、ということ。

それができるのは教育機関にいて毎月決まったお給料をもらえる安定的ポジションにいる人だけです。

 

 

雇用を作る側にまわるのか、それとも個人で稼げるようになり、それを伝えてまた稼げる人を増やしていくのか、それともアカデミックな場に属して最新の知見を伝えていくのか。

どれも必要なことであり、それぞれが協力していく必要があります。

あなたはどのポジションを取りに行きますか?

 

それを明確にするだけでも大きく可能性は変わってきます。

 

ただ、確実に言えるのは、食えない専門家を増やしたところで役には立たないということです。

 


 

「マニュアル化された」トレーナー・インストラクター・治療家と聞いてあなたは何を感じますか?

 

それに対して「大したことない」「役にたたない」「自分のほうが優れている」「意味がない」と思った人は、マニュアルが持つ本当の意味を全く理解していません。

なぜ、マクドナルドが世界に広がるチェーン店になり得たか。

それはひとえにマニュアルの力です。

 


 

 

ただ、与えられた仕事をこなしているのではそれは水槽で餌を待つ魚と一緒。

仕事は自分で作り出していくものです。事業主であれば、の話ですが。

組織に属していても、仕事を作り出すことができない人は今後活動の場がかなり制限されるでしょう。

 


 

 

ここまで、書くと

「なんだ、批判的なことばかり書きやがって」と思う方もいるでしょう。

 

それはそれで構いません。

 

自分は今の業界の流れに危機感を持っています。

本当にそのままでいいの?って。

 

誰かが良いといったものを、盲目的に信じて飛び込んでいませんか?

 

本当にそれはあなたに必要ですか?

本当にそれはあなたのクライアントのためになっていますか?

 

あなたのコンプレックスを埋めるために学びを、仕事をしていませんか?

 

自分はこの仕事が大好きなんです。

誰よりも真剣に考えています。

 

だからこそ、好きでこの決して簡単ではない道を選んだ人に自分が気づいてきたことや、見てきたことを伝えておきたいのです。

 


 

 

自分がひとりだけいい思いをしたかったら、簡単なこと。

黙っていればいいんです。

ただ、それってすごくつまらない。

真剣に悩んで一緒に前に進める人と一緒にいるほうが人生は楽しくなるから。

 

 

仕事だけの人生なんてまっぴらです。

 

自分が選んだ好きなしごとだから、プライベートや収入を犠牲にしなければいけない、なんて言うのもまっぴら。

 

自分が選んだ、好きなしごとなのだから、それで満足行くようにきちんと対価を得て、身体を酷使したり、気持ちを削ったりすることなく、本当に楽しく仕事をし続けていくことだって出来るのです。

 

簡単とはいいません。

自分が思い、行動に移さなければ何も変わりません。

 

でも無理ではないのです。

 

それにそういった人の方がクライアントを良い方向に導けると思いませんか?

 

僕はそう思います。

 


 

連続ツイートの途中で、「実績のある人が手の届きやすい値段で提供してしまっていること」について書きました。

これは、ここで書いているように、出口やファネルを考えているのか、そうではなくてとりあえず目先のお金だけを得るために行っているのかで大きく意味が異なってきます。

 

出口やファネルを考えているのであれば、素晴らしいこと。

そうでないのであれば、そういった人たちが無自覚のままに破滅の方向に進ませていると言っても過言ではありません。

 

そして現実は後者のほうが圧倒的に多いです。

 

なぜそう言えるか、というのは次のツイート。

 

 

自分たちで情報の価値を下げてしまっているわけです。

広く伝えることと、真意を伝えていくこと。

それは同じカタチで行うことも、同じ聴衆に届けることもできません。

 

簡単に言えば、長年の修行を積んだ銀座の高級寿司屋の職人が、よい素材を使って握った寿司を回転寿司で出して回転寿司しか知らない人に食べさせているような状況だということ。

(こう書くと「回転寿司が悪いのか!」「回転寿司にしか行けない人が下だというのか!」という声があがってくるのですが、そう言っているわけではありません。ちゃんと文意を読み取れるように、あとこの記事を300回くらい読んでください。それぞれには目的があり、それは異なるものなんだ、ということです。)

 


 

色々書きました。

それでも伝えたいことの1割も伝えられていません。

 

でも、こうして言葉にすることで、「勇気をもらえた」というような声ももらっていますし、「自分もそう思う」「まだまだだけどそうなれるようにしていきたい」という声ももらっています。

 

自分が好きで選んだ仕事なのだから、本気でやっていったら、お金じゃないなんて口が裂けても言えないはずなんです。

 

人の身体に関われるということは、その人の人生に関われるということ。

それは、特権だと思っています。

 

これからの世の中でもっともっと必要とされていく仕事だと思うから、この仕事を選んだ人たちには幸せになってほしいとおもうのです。

 

自分もはじめからそう考える事ができていたわけではありません。

失敗も悔しい思いもたくさんしてきました。その積み重ねでいま、こういった想いがうまれ、行動を起こしています。

 

アメリカでATCになってから、帰国し、個人事業主としてスタート。その後の法人化の流れまではコチラにまとめています。↓

 

このツイートをあげたその日から、多くの人が登録してくれています。

そして、これをダウンロードしてくださった方は、自分にだけ留めずに、自分の考えとともに是非周りにシェアしてくだしさい。

 

「自分だけが知れたからそれでいい」、そう思っていたり、何も思っていないけれどただやらなかった、というのではこの100ページを超えるPDFを読んでも何も得るものはないでしょう。

 

近日中に、このPDFはダウンロードできなくなりますので、必要な方はいますぐ登録してダウンロードしてください。

今後は再編集して有料コンテンツに組み込んで行く予定です。

 

https://myponolife.com/lp/free-pdf/

 

 

追記:スポーツ業界でトレーナーになりたい、と思っている若手に今のうちから考え始めておいてほしいこと

 

これまでのツイートの流れから、このことについても書き残しておきました。

 

スポーツ業界でトレーナーになりたいから、専門学校に進むとか、自分のようにアメリカでATCになるという進路を選ぶ人もいます。

 

スポーツの世界でトレーナーになるというのはとてもやりがいがあります。

自分も夢を叶えたひとりです。

 

ただ、そこには厳しい現実も正直あります。

 

 

自分が進学した時と、そして帰国した時とはほんの10数年しか違わないとは言え、時代が違います。

しかし、ここで書いているように、なぜ永住権まで苦労して取ったり、プロの世界で華々しく活動していた人たちがこぞって、30−40代で日本に戻ることを選択しているのか。

そして、教育機関に身をおくことを選択する人が多いのか、ということも見据えて進んでいくことをおすすめしたいと思います。

 

アスレティックトレーナーの現状については、以下のYoutubeでお伝えしています(全4回構成)

https://www.youtube.com/playlist?list=PL7NjcLxypZoHcv7D6F_Dza4jN5TkbWKOu

チャンネル登録はこちらから!

 

コチラの記事も

それでも僕らはスポーツトレーナーの世界に夢を見る~知っておきたい現実と可能性~こんにちは。株式会社Pono Life代表取締役の森部高史です。 今日は、「トレーナー」と言う世界について、お話をしていこうと思い...

 

この記事が役にたった、考えるきっかけになった、という方はぜひシェアして周りの人にも伝えてください。

 

この記事を読んであなたは何を感じましたか?

それをぜひ言葉にしてください。

自分で考え、自分の意見を述べることができ、それを行動にうつして、多くの人に貢献し、結果的に自分が望む対価を得る事ができる人は一人でも増えたほうが、その先にいるクライアントも幸せになっていくから。

 

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https://ponobiz.com/lp/

それではまた

森部高史


ABOUT ME
森部高史
株式会社Pono Life代表取締役。Kukua Body主宰。アメリカ在住時でATCとしてトップレベルアスリートのケアにあたる。数少ないロルフィング®の資格を持ち、クライアントの身体と心のバランスを整え人生に寄り添い、「先生」と呼ばれる治療家やセラピストを指導する立場にもある。その人柄と結果を導くセッションと講座には全国から参加する人が後を絶たない。現在は自分の知識や経験をオンライン化していく方法を個人事業主や小規模法人経営者に伝えている