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そのままのあなたで良いというアドバイス
「あなたはあなたのままで良いんだよ」
何か迷ったり悩んだりしている時にこういったアドバイスを貰ったことがある人も少なくないと思います。
そうやって言ってもらえるのはとても嬉しいし、ありがたいですよね。そういう存在が側にいてくれる事自体、「あなたがあなたのままでいいんだよ」という何よりの証拠です。
そして、この部分をきちんと受け止められるようになると、あなたの「あなたらしさ」というものがより発揮されてイキイキしていくことがあります。
間違いなく「あなたはあなたのままでいい」
個の存在を否定されるということはとても辛いものです。僕もアメリカの南部に住んでいた時に道を歩いていただけで生卵を投げつけられたことがありました、しかも2回も、別々の知らない人たちから。
その時はさすがに、何を考えて良いのかわかりませんでした。「自分の何がいけないんだ」と。
でも、これは僕がどうこう、ということではなく相手の都合なのです、悲しい局面でもありますが。だから僕自身の存在を変える必要はまったくなく、僕ができることとしては「その場から離れる」「相手にしない」という選択です。
変えるべきは「存在」ではなく「選択する行動」
上の例でお伝えしていることですが、僕は僕という「存在」を変える必要はないわけです。
しかし、その場から離れるという「行動を【意図的に】選択」する必要があります。
昔から「君子危うきに近寄らず」という言葉もあります。「教養と徳があるものは自分の行動を慎み、危険なことに関わりをもたない」という意味です。
・その場から離れる
・接点をつくらない
・関わりをもたない
そういった行動を選択していくことが大切になります。
知らない間に巻き込まれてしまう、という人へ
「私は何もしていないのに、いつもこんな目にあう、、、」という方もいらっしゃいますよね。とても辛いと思います、自分としては良かれと思っていたり、特に何も考えていないときでも自分にとっては傷つくような事をされたり、被害に巻き込まれたりするとどうして良いのかわからなくなりますよね。
ここでは「知らない間に」という所が鍵です。
意識していないことを意識できるようになるのはとても大変なことです。
「知らない間に巻き込まれている」という人ができる行動は、お付き合いをする人を選択することです。友人・知人・仕事の関係者などなど。
普段何気なくお付き合いしている人たちとの関係性で、物事は回っていきます。だから自分が意図していないでおかしな状況に巻き込まれているのであればすでにあなたはその流れに巻き込まれている、ということ。
「類は友を呼ぶ」とも言いますしね。
言ってみれば、東京に向かう電車に乗っていたら東京に向かっていくし、沖縄に向かう飛行機に乗っていたら沖縄に向かっていくというようなものです。乗っていたら付いちゃう。
しかし、ここで忘れてはならないことがあります。
「誰が、その電車や飛行機に乗る行動を起こしたか」ということ。
そう、それは他でもないあなたです。
そのままのあなたでいい、という誤解
ここが誤解のひとつです。
あなたという「存在」はそのままでいいけれど、あなたという存在がとる「行動」は変えなければいけません。
本気で変わりたいのであれば、です。
もらったアドバイスを素直に、そのまま実践出来ていますか?
これは人生においてもそうですし、仕事・ビジネスに於いても同様です。
うまくいかないことがあるから、誰かに相談する。しかし自分の都合の良いところだけを聞き、実践しない、もしくは自分にとってやりやすいことだけやって実践して、【効果が出なかった】という人は驚くほど多いものです。
「わたしはわたしのままでいいですから」
「これがわたしですから」
だったら、なぜアドバイスを求めたのでしょうか、ということ。
それが続くと「あの人には何を言っても無駄だから」ということになりかねません。
あなたが本当に求めていることはなんですか?
あなたという存在はそのままで構いません、でも何かうまくいかないことがあったり、困ったり悩んだりしているのであれば、あなたという存在が【選択する行動】を変える必要があるということ。
それを変えるのは大変なこともあるでしょう。でもそれは行うだけの価値があるものです。そしてそれを行えた時、本当の意味であなたという存在がより、必要とされたり認められたりもするし、何より自分自身が、「私は私のままで良いのだ」という安心感に満たされるようになります。
オフィスに訪れてくださるみなさんを見ていると、本当にそう思います。そういったお手伝いをさせて頂けることをとても嬉しく思いますし、これからもより多くの方々とこういった時間を積み上げていきたいと思っています。
それではまた
森部高史