心の平穏を保つために
メルマガや講義、セッションにおいてよくお伝えしていることの1つに
「ノイズを少なくする」
ということがあります。
自分の身体が桶に溜まっているお水だと思って下さい。
その横で大きな振動や大音量がながれると水面はどうなるでしょうか。
そう、波をたてます。人間の体も70−80%(読むものによっては更に多く)が水分と言われていますから少なからずこれと似たようなことが起こっていますが、心も同じです。
何も起こっていない時は、心の状態を表す水面は穏やかですが、何かが起こると波が立つ。
だから、いたずらに水面に波をたてないように、自分にとって「ノイズ」となるような人や環境からは距離をおくことが一番ですよ、という事をよくお伝えしています。
人間関係で悩むのはやめにしよう
この社会で生きている以上、人との関わり合いが生まれます。せっかく関わり合いをもつのなら、気持ちのよい関係性でいたいですよね。しかしながら時としてその心地よい関係性が保ちづらいこともあります。あなたの周りにもいませんか?顔を見るだけで息が詰まるような相手が。。。
生きている人間同士ですから、全ての人を好きでいる必要はありません。中には相性と言われるものが合わない人も確実に存在します。産まれてから環境、育ってきた世界が違うのだからそれもしょうがないことです。
あまりにもその人との関係性において自分の水面が波立っているのなら、影響がすくない距離まで離れていく、もしくは全く影響のない所まで縁を切るということも必要でしょう。それは自分自身を守り、自分の軸で生活していくためにはとても大切なことです。将来を誓いあった夫婦ですら喧嘩したり、別れたりするのですからそれが他人ならなおさらです。
しかし実はそういう人たちは、自分でも認識しやすいので対応もしやすいのです。実はもっと気をつけて欲しい人というのがいます。
それは「◯◯さんがあなたのことをこう言ってたよ、ひどいよね」という知人・友人。
人を介した話は真実から遠ざかる
伝言ゲームをしたことがありますか?あるフレーズを耳元で他の人に聞こえないように伝えて、それを隣の人に伝えていき、何人か同じことを行った後に、最初に伝えたメッセージと同じかどうか、というゲームです。
非常に単純なゲームなのに、なかなか上手に伝わらないですよね。単純なゲームですら伝わりづらいのに、それが人間関係の他者のことになるとどれだけ複雑になるでしょう。それを聞かされるあなた自身の感情も関係しますし、その◯◯さんの持つその人やあなたに対しての感情や想いのベクトルというのはこちらには図りきれません。
ですからその言葉にどれだけの真実があるのか、ということも不確かです。もちろん◯◯さんは良かれと思ってやっているのでしょうが、これを「良かれ」と思っていることがそもそもの問題であることを気づけていないのが致命的です。
人づでに聞くメッセージは事態を混乱させるだけです。根本の問題を確認し、解決していくには直接本人と話をするしかないのです。それにはかなりのエネルギーを用いますから、その価値があるかどうかは、その時での自身の判断によるところもあるでしょう。
もし、あなたの周りに「◯◯さんがこんなこと言ってたよ、ひどいよね」という人がいるのであれば、そっとその人から距離をおくか、「こういうことは当事者同志で解決するから、大丈夫。」とはっきり伝えましょう。
本当にあなたのことを思って、のことならこうする
本当にあなたのことを思ってくれている人なら
「そんなことないから、そういう風にあの人(あなたのこと)を言うの辞めてください」とその人に伝えて、命にかかわることや第三者にまで被害が及ぶようなことでない限りは、あなたには何も言わないでしょうから。
当事者同志の問題に、第三者が口を挟むものではない、というのが大前提ですね。
それではまた
森部高史