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経営脳

個人事業主としての成長段階4つのステージ

ついにこの日が来ました。
目指していたところへの第一歩です。

厳密に言うと、僕は現在、株式会社Pono Lifeの代表取締役と言う立場なので、個人事業主として、ではないのですが、個人事業主の時に目指していた所に到達できました。

個人事業主の4段階

個人事業主としての階段には4つの段階があります。
それについて今日はお伝えしていきます。

第1ステージ:「自分の欲求」

2012年に長年のアメリカ生活から完全帰国して、日本でロルフィング®をおこなっていくためにKukuna Bodyを開設しました。

帰国してから3ヶ月でオフィスを借りて、オープンする!と決め、その言葉通り3ヶ月めには西麻布のマンションの1室でスタート。

 

やる気に満ち溢れていました。自信があった、というよりはこれからの未来に対してワクワクしていました。

アメリカのプロやプロ選手を多数排出するハイレベルの大学スポーツ環境でアスレティックトレーナー(ATC)として長年活動してきたキャリア、その上にこんなにも素晴らしいロルフィングというものをのせた自分だから、大変なことがあってもやれる。なにせこんなにも素晴らしいものですべての人が必要としているのだから、と。

 

それからは予想通りに順風満帆、と言いたいところですが、そんなに現実は甘くはありませんでした。

 

それまでは間借りしていた所から自分のオフィスを構えたことでの高揚感や期待感は膨らみますが、スケジュールは真っ白。

ようやく入った予約も、突然何の連絡もなく現れない。連絡しても出ない。

この時は、さすがに「どうしよう、、、大丈夫かなぁ、、、」という情けない気持ちになりました。

 

その時の日記には、こう書いてあります。

「もっと忙しくなりたいな、、、」

「もっと忙しくなりたい」
これが個人事業主の第一段階です。

稼ぐって何?「一体いくら稼いだら良いのでしょうか。森部さんの目線からみた、『稼ぐ』ってどういうことですか?」 先日、Facebookで投げかけ...

第2ステージ:「周りからの評価」

仕事がない、ということはそれだけ周りから評価をされていないということです。

厳しいけれどそれが現実。

 

ただし、その「評価をされていない」ということは、「あなたが否定されている」ということとは違います。

多くの方はそこを一緒にしてしまう。もちろん、もしかしたら「あなた」という人間性がアウト!ということで人が寄ってきていないことも、あるのかもしれません。

 

これを読んでくださっている人がどんな方かはわからないから、そこは確証できませんが、このブログの読者となってくださっている方々はそもそも、そういう人ではないと信じています。

それよりも問題は「知られていないこと」。
これにつきます。

 

  • あなたがどういう人なのか
  • あなたが何をやっているのか
  • あなたがやっていることを受けるとどんなメリットがあるのか

それが単純に知られていない、というケースがほとんどです。

だから、忙しくなりたかったらそれを知ってもらうための活動が必要になります。

 

僕自身は、日本ではほとんど知られていないものを提供してくいため、そういったものは直接会って伝えなければ伝わらないと思い、セッションがなくて暇なのだから人に会う時間を毎日つくって、1対1で自分の活動を熱意を持って伝えていました。

そして、そういった活動をブログにしたり、FacebookなどのSNSで発信したりして、自分がどういう存在で、どんな人達と関わりがあり、どんな想いをもって活動し、行動に移しているのかを毎日伝えていました。

 

そうすることで、興味を持ってくださり、セッションの方も徐々に入ってくるようになりました。

そういった人の流れが出てきて、自分の行っていることをきちんと伝えられるようになると

「こういったことは出来ませんか?」というリクエストも入ってきます。

 

自分の場合はそれが講演活動であり、セミナーの開催でした。

そうすることでスケジュールは埋まっていきました。

 

他にもインプットの時間としてたくさん勉強をしたり、本を読んだりして知識を増やすのも良いでしょう。

ブログやSNSでのアウトプットを意識して行い続けることも予定のうちに入れておく。
僕は、仕事があまりなかった時期も前述のブログやSNSでの投稿も欠かさずやって自分の行動や考えを発信していたので、比較的早い段階でこう言われるようになりました。

 

「いつも忙しそうですよね」

そう言われることが個人事業主としての成長段階の2つめです。

第3ステージ:「自分の認識の修正」

「忙しくなりたい」→「忙しそうですね、と言われるようになる」という2つのステップを超えて次の段階。

それは「忙しそうと言われないようにする」というステージです。

 

忙しくするのは簡単なんです。
自分で予定を入れればいいだけですから。

 

ある程度の年数を重ねていけば、結果的に仕事で忙しくはなると思います。

なっていないのであればまだ第2ステージの段階なので、忙しくするように自分の予定を組み込んでいく事が大切です。

 

1日の予定が、大抵仕事関係の予定で埋まり、周りからも「忙しそうですね」と言われるようになった最初の頃は

「よしよし」

と思っていました。

 

なにせ、開業当初のあの暇な感じには戻りたくない恐れがあったのだと振り返って思います。

しかしながら、その状態が暫く続き、会う人、会う人に「忙しそうですね」と言われることに危機感を覚えました。

「これってあまり良い状態ではないな」と。

 

僕は自分自身で、「「いやぁ、忙しくて」というような感じで「忙しい」と言う言葉を使う事はありません。

ただ、周りからそう言われているということは、そう見られているということ。

 

忙しそうにしている人ってどうですか?
声かけづらくないですか?

個人事業主の仕事、というのは孤独です。
自分ひとりだけで過ごすことが基本的に多い。

その上で、仕事仲間や友人などに「忙しい」と言う印象をもたれると、声をかけてもらえなくなります。

 

それは自分の世界の縮小を意味します。

この質問をするだけで、自分にとってその仕事が本当に自分のしたいことかがわかります 世の中には、2種類の人間がいます。 仕事を楽しんでいる人と、仕事は辛いものだと思っている人です。 仕事は楽しいですか? ...

そして、その狭い世界で一生懸命自分の仕事を回すことだけに集中してしまいます。

しかしそれでは、新しい情報や新しい仕事やチャレンジは入ってきません。
ギチギチのクローゼットには新しい服が入る余地がないのと同じこと。

 

仕事は、自分で作るものではありますが、本質的には誰かを介して運ばれてくるものです。
忙しくしていると「あの人は忙しそうだから」=「余裕がなさそう」という雰囲気が知らず知らずのうちに伝わってしまうもの。

忙しい状況であれば、仕事はある程度うまくいき、収入も安定するでしょう。

 

しかし上記の新しい仕事やチャレンジが回ってこないのと同時に、ある種の恐怖も生まれてきます。

「自分が病気などで体調を崩し、倒れてしまったら全部失う、、、」というもの。

 

これがまた一層の悲壮感を醸し出し、声がかからなくなります。

 

仕事はしているけれど、忙しさを醸し出さない。

 

それにはいくつかのコツがありますが、最も大切なことは「やることを絞ること」、特に「自分の好きなことをする」、これにつきます。

つまり、第3ステージは、「仕事的には困っていない、スケジュールは埋まっているけれど忙しくしているように思われない」と言う段階です。

第4ステージ:「狙って得る周りからの評価」

そしていよいよ第4ステージ。

第3ステージでは、忙しそうに思われない、ということを挙げましたが、第4ステップはその先。

 

結論から言うと

「いつ仕事しているんですか?」

と聞かれること。

 

余程の大富豪、もしくは資産家でもない限りは、仕事をしていないわけがありません。

もちろんそれはわかっているのだけれど、あまり仕事をしているようには見えないということは、それだけ自由度が上がっているということが言えます。

 

それは自分の好きなことだけをやっているから、楽しさが前面に出ているからかもしれません。

仕事という概念に縛られず、またお金というものに縛られずに過ごせている面を出せるようになったからかもしれません。

 

仕事は、人生の一部でしかありません。

しかし、仕事が人生になってしまっている人があまりにも多い世の中です。

 

個人事業主は、自分の好きなことを仕事にするためになったはずなのに、いつの間にか仕事に翻弄されていて、休むことが出来なかくて体調を崩したり、家族との時間を犠牲にして成り立たせていたり、集客に頭を悩ませてばかりいたり、という人も非常に多い。

それではあまりにも悲しい。

身体を壊してまでやる仕事など存在しない働きすぎで教員時代は心と身体を壊し指一本動かせなくなり、アメリカでアスレティックトレーナーをしていた時は18時間以上働くような日々が何ヶ...

もちろん、一つのことに熱中する、やりきるという経験は大切なもの。

しかし、それに悲壮感が伴ってしまっていないでしょうか。

 

僕にとってはこの「いつ仕事をしているんですか?」と聞かれたことはとても嬉しい出来事でした。仕事の中に自分の人生があるのではなく、自分の人生やライフスタイルの中に仕事があるということを体現出来ているということだから。

 

あなたにとって仕事とはなんですか?

この投稿があなたにとっての「仕事」を考えるきっかけとなれば幸いです。

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それではまた

森部高史


ABOUT ME
森部高史
株式会社Pono Life代表取締役。Kukua Body主宰。アメリカ在住時でATCとしてトップレベルアスリートのケアにあたる。数少ないロルフィング®の資格を持ち、クライアントの身体と心のバランスを整え人生に寄り添い、「先生」と呼ばれる治療家やセラピストを指導する立場にもある。その人柄と結果を導くセッションと講座には全国から参加する人が後を絶たない。現在は自分の知識や経験をオンライン化していく方法を個人事業主や小規模法人経営者に伝えている