法人口座開設は難しい!?準備すべきはこの書類。

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森部高史

自分軸ライフクリエーター。株式会社Pono Life代表取締役。Kukua Body主宰。アメリカ在住時でATCとしてトップレベルアスリートのケアにあたる。数少ないロルフィング®の資格を持ち、クライアントの身体と心のバランスを整え人生に寄り添い、「先生」と呼ばれる治療家やセラピストを指導する立場にもある。その人柄と結果を導くセッションと講座には全国から参加する人が後を絶たない。

そろそろ法人化しようかな、という時に1つの障壁になっているのが法人口座開設ではないでしょうか。

私も周りの方々から

「法人口座作るの大変だよ、覚悟しておいたほうがいいよ」

ということは言われていました。

個人的には「なぜそんなに大変なのだろう?」と思っていました。結果的に弊社は一発で第一希望の銀行でOKが出たので何も問題はなかったのですが、思うように口座が開設できない、という方のお話も良く聞きます。

ここでは、なぜ「ボディーワーク」というまだ日本に根づいていない分野での法人化にも関わらず、法人口座が一発で開設できたのかをご説明します。

都市銀行?地方銀行?ネットバンク?それとも信金?

まず、法人口座を考える時には、どの銀行で開設するかを決めなければなりません。

一般的に、都市銀行(メガバンク)は難しく、地方銀行や信金、ネットバンクは比較的容易に開設できる、と言われています。ただしその判断基準は各銀行によるものなので、絶対とはいえません。

弊社が開設する時に言われたのは「三菱東京UFJ」が最も厳しい、ということでした。しかし弊社は三菱東京UFJでの開設が問題なく行えました。

各銀行におけるメリット・デメリットは信用性、利便性、各種手数料の違いなど。それらについては、より詳しく書かれているブログがたくさんありますので、そちらをご参照ください。

ちなみに弊社が、三菱東京UFJを選択したのは、オフィスに最も近いという理由です。

一般的に必要とされる書類

詳細は、希望される銀行でご確認いただきたいと思いますが、一般的に法人口座開設に必要とされる書類は以下のようなものがあります。まずこれらに不備がないように準備しましょう。

•口座開設依頼書(窓口に配置されている書類)
•登記事項証明書(登記簿謄本)
•認証を受けた会社の定款
•法務局から交付を受けた代表取締役の印鑑証明書
•法務局へ届け出た代表印
•銀行印に使用する印鑑
•本人の身分証明書

口座が開設できない主な理由

個人口座は何の問題もなかったのに、法人口座はなかなか出来ない、という理由の1つが詐欺被害等が多発していることでの社会的影響・犯罪を未然に防ぐため。

ですから、各銀行がある程度厳しいのは致し方ありません。

銀行側の観点からしたら、実態のない(感じられない)組織には口座を提供しない、というのは当たり前のことですよね。

では銀行側からしたら、どのような組織には「実態がない」と感じられるのでしょうか。

その1. 資本金が低すぎる

現在、株式会社は資本金1円から設立することが出来ます。昔は資本金が1000万円ないと株式会社にはできず、それ以下は有限会社であったことからすると、大分設立しやすくなりました。

しかし、1円で会社が設立できるから、と言ってもそれが社会的な信用につながるかと言われたら難しいですよね。

もしご自身が、全く素性を知らない相手と取引をする際に、会社の資本金が1円であったとしたら

「いったい何を考えているのだろう?」と思いますよね。

お金が多ければいいとはいいませんが、さすがに1円ということでは、社会の公器である会社を設立した意図が見えませんし、信頼につながりません。それでは信頼されなくても致し方ありません。

因みに、行政書士の先生によると、業種や規模にもよりますが1人から数人体制で設立する際に最も多い資本金の額は100万円から300万円ほどだそうです。

その2. オフィスの実態がない

会社の本拠地となる、オフィスの実態がないことも開設を拒否される大きな理由の1つのようです。現在はバーチャルオフィスなど気軽に借りられる様になりましたが、これも上記の理由と同様に、会社の本拠地の実態がないということは信用に値しません。

知り合いの経営者は、バーチャルオフィスの住所で書類を提出したら面接で「これはバーチャルオフィスですね。実態のあるオフィスの記載をお願いします」と言われたそうです。

また、固定電話の有無については、色々な意見があるようですが信用度という観点からするとあるに越したことはないのかな、という所です。

その3. 事業内容が一貫性なく多岐に渡る、または不明瞭

これも再び信用度のお話です。

「おたく、一体何やっているの?」ということになっては、信用もへったくれもありません。

どういった事業を行っているのか、明確に説明ができる必要があります。

会社によっては事業内容が多岐に渡ることもあると思います。弊社も、定款(会社の憲法のようなもの)を作成するにあたり行政書士の先生とお話をしていたら

「将来的にやりたいことも含めて作成しましょう」

ということで、その事業内容は現在行っていないけれども将来的に行いたいものも含んでいるので、多岐に渡りました。

その点については面談時に質問をされましたが、正直にどういった活動を行っているのかをお伝えした所納得をしていただけたようでした。

信用度を高める書類を用意しよう!

前述のように、「信用できるかどうか」がポイントになります。最も信用出来ないのは「実態がない/感じられないこと」。それであれば、実態が感じられるような書類を用意すればよい、ということになります。

一般的に必要とされる書類は前述していますが、それ以外にも用意しておいたほうが良いものを3種類ご紹介します。

用意するべき書類その1:【活動内容や実績が記載されているホームページのコピー】

どういった内容を行っているのかが、不明瞭であることが1つの懸念材料になるということを繰り返しお伝えしています。

ですから、今までどのような活動を行ってきて、どのような実績があるのかを記載しているホームページのコピーを持参して、必要とあればそれを見せながら事業内容などを説明しましょう。

Webの世界を知っている人なら、「そんなの簡単に作れちゃうし信用性ないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、社会的にオープンに自分たちの存在を知らせている、ということは大切なポイントのようです。

用意するべき書類その2:【オフィスの賃貸契約書】

業態にもよるでしょうが、多くの場合、オフィスの実態がないことは、取引先からしたら「ちょっと怖い」ですよね。であれば、少なくとも契約をしているオフィスの証明ができることは安心材料になります。

しかもあまりにも直前に契約しているのではなく、しばらく前から契約をしてそこを拠点として活動をしているのであれば、活動実績とともに説明にも説得力がうまれます。

私も、この書類は持参しました。その時の契約書類はまだ個人名義でのものでしたが、登記している住所と口座開設の際に記載しているオフィスの住所と同様のものであることは確認できるので、問題ありませんでした。

用意するべき書類その3:【昨年度の確定申告書類】

「そこまでやる必要あるの?」という声も聞こえるかもしれませんが、これは万が一の為と思い用意しておきました。そして実際に提示した所、最も早く話が進みました。

何度も繰り返しになりますが、結局のところ「活動実績があり、それが社会的にオープンになったものか」ということが大切です。

確定申告書類を提出することは、これらの活動でいくらの売上を上げ、税金を収めているという活動実績そのものです。全く異なる業種の仕事を始める際には異なるかもしれませんが、多くの方は個人事業主からスタートし、その流れで法人成りをすることが多いと思います。

法人成りをするタイミングは様々ですが、一般的に税制上のメリットがでてくるのは売上1,000万以上、もしくは経費等を差し引いたあとの利益が400万以上といわれます。

そうであれば、確定申告書類は非常に大きな意味のあるものになります。

もちろん、持参するものには税務署からの領収印のある控えを持参しましょう。(毎回提出用と別に控え用の書類に領収印をもらっていますよね?もらっていない人は次回から準備しましょう)。そのハンコがなければ、税務署に提出した公的な書類の控えということにはなりませんから。

昨年度の確定申告書類を提出した理由

私も「ここまで準備する必要あるかな?」と思いながらも面談当日にこの書類を用意しておきました。そして「あ、これはみせたほうがいいな」とおもったのは、面接担当官のこの質問でした。

 

「で、ぶっちゃけこういった仕事って食っていけるんですか?」

 

すごい質問してくるな、、、と思いました。

同時に笑ってしまいました。

「凄いこと聞きますねー」って。

 

私の仕事はボディーワークです。日本ではまだまだ定着どころか知られていません。そしてそれに基づくコンサル業を行っています。

トレーナー、ヨガ、ピラティスといった業界の人なら知っていることでも、そういった身体を動かす世界にいない方々にとっては、聞いたこともない世界で、そう思うのも当然です。

 

ですから、相手の知らないものを、わかるように説明するよりも、実績としての数字をみせたほうが話が早いので

「確定申告書類も持ってきているけれどご覧になりますか?」

ということで提出をしました。

 

提出してその書類を見た後は、一気に顔が変わり、「これはとても助かります」、と言ってその後は質問も全くなくなり、1-2週間後くらいに連絡が行きます、ということでした。結果的には3-5日後くらいには開設できた、というスピード開設でした!

散々疑っていたにも関わらず、この手のひらの返しの速さ。

でも信用ってそういうことなんだな、ということを実感することにもなりました。

結果、問題なく無事に、スムーズに開設出来ました!

実態がない・感じられないということが、先方にとっては懸念材料になります。

それであればその懸念材料を払拭していくことが大切になります。

確かに、詐欺等の犯罪がありそれの社会的影響も考慮してのこと、とは理解していても「なぜ、今まで真面目にやってきて、更にこれから頑張ろうという時にこんな目にあわなければならないんだ!?」という気持ちもわかります。

「わざわざ、そこの銀行を使ってあげようと思っているのに!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

信用できる「あなた」でいていますか?

でも、貸す側からしたら、不明瞭な点がある人には貸したくないのは、当然のことでもありますよね。それが組織としてのリスクマネージメントです。

そうであれば、正々堂々と最初からすべての情報を開示するくらいの気持ちでいたほうが楽です。

ボディーワークという日本でまだ根付いていないもの、そしてそれに伴うコンサル業を柱としており、最も厳しいと言われていたメガバンク、東京三菱UFJ(人によっては違う銀行のことを言う方もいらっしゃいます)でも弊社は開設することができました。

それは、過去の実態をきちんと提示し、説明できたからだと思います。

 

UFJが最寄りの銀行だったので、これで断れれていたら面倒だったなぁ、、、というところもあって、「絶対ここで決める!」という気持ちのもと準備しておいたのが幸いしたのかもしれません。

以上、これから法人化をしていこうという方の参考になったなら、幸いです!

番外編:服装について

法人口座の開設には、面接があります。事業内容の確認であるとかが主な理由ですがその際の服装についても。

結論からいうと、私はジーンズにボタンダウンのシャツというかなりカジュアルな服装でした。それでも大丈夫でした。

ただ、小奇麗にはしていました。その面接のためだけにスーツである必要はないかと思いますが、既に代表取締役、会社の顔としてメインバンクとなって欲しい銀行との面接に伺うというのであれば、ある程度の身だしなみは大切ですよね。

大切なことは、「逆の立場であればどういう人を信用するか、自分の口座を持たせても良いか、と思ってもらえるだろうか」ということだけ。

そういう意味では、面接のないネットバンクよりも面接のあるメガバンクの方が個人的には開設しやすいのではないか、と思っています。

それではまた

森部高史


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