昨日は、自分がアスレティックトレーナーとしての現場活動として最後に選んだ男子ラクロス22歳以下日本代表チームを見ていた時の選手と食事に行ってきました。あの頃はまだ大学生だった彼も今や誰もが知る会社の一員として立派に働いています。
ぼくもこういう仕事をしているので本当に多くの年齢や職種の方々と人と時間を共にしてきます。その中で、まだ20代前半にもかかわらず、こんなにもきちんと話が出来るとはと驚きました。選手の頃からも聡明でしたがまた更に良い時間を積み重ねてきているのだな、と感じました。
ほんと、彼との話のやり取りを聞かせたい人が頭に何人か浮かび上がってくるほどでした。そんな彼との時間の中で感じたこと。きちんと話が出来る人と、できない人の違いについて。
話が出来る人の特徴
- 日々考える習慣を持っている。
- 考えるだけでなく、行動に移す
- 全ては自分の責任だと理解している
- 自分の人生は自分で切り開くことを理解している
- 相手の意見を尊重する
- 自分の気持ちも大切にする
- 視野を広く保っている
- ここ一番での集中力の高さ
- 目に力を持っている
- 心から自分の思いを伝えられる
- 相手がどう思っていようと構わない
- 一人では生きていけないということを理解している
- 助けてもらってここまで来たと感謝の気持ちを忘れない
- 自分で考えて分からなかったことでアドバイスを受けたらとりあえずやってみる
- その恩返しを自分の後進に伝えていく気構えがある
- きちんと結果を出している
まだまだリストは続くとは思いますが、彼との時間で思い感じたことはこのようなこと
話ができない人の特徴
これに対して、話ができない人の特徴。
- 自分にとって都合の良いことしか考えない
- 自分にとって都合の良くないことは行動に移さない
- うまくいかないのは誰かのせい
- そのうち誰かが助けてくれると思っている
- 相手の意見は、自分にとって都合の良いところだけ聞く
- 自分の気持ちもよくわかっていない
- 視野が狭く、考えるのは自分のことばかり
- 注意力散漫
- 目が散っている
- 本音で語れない、表面だけ聞こえのいい言葉を並べる
- 自分はきちんと評価されていないと思っている
- 自分を良く見せることばかりに気が取られている
- 感謝の気持ちが足りない
- 後進のことも、先人のことも気にしない、じぶんのことだけ
- アドバイスを求めるけれど自分にとって都合の良くないことだとなかったことにする、行動に移さない
- 恩返し?何それ?
- 表面上とりあえずどうにかやって、一つの場所でダメだったら次の場所を探す。そしてまた同じことを繰り返して別の場所へ
年齢は関係ない、どんな人として生きているか
話が出来る人、出来ない人に年齢は関係ないのだなと彼との時間を通じてあらためて痛感しました。僕自身は、社会に出てすぐの時には目の前の仕事にうちのめされ、あまり何も考えることができていなかったし、とても頑なな時間を過ごしていた記憶があります。
あの頃の自分に、今の自分が話をしても「こいつは話ができないやつだな」と思っていたかもしれません。
仕事を通じて、素晴らしい出逢いをすることもあれば、とても残念なことを目の当たりにすることもあります。つい最近も、ちょっと信じがたいことを聞く機会がありました。自分のことばかりを考えていては遅かれ早かれ周りから人はいなくなります。
どんなに人に聞こえの良さそうなことを言ったり、大風呂敷を広げてもその人の行動からにじみ出るものはその人の人間性です。あの人がずっと年下の彼の受け答えの仕方を見ていたら何を感じていたのだろうと思わざるを得ませんでした。
自分の時間は限られています。だからこそ、こういった彼のような考え、そして行動をとれる人に会いたい、話をしたいと思ってもらえたことはとても嬉しかったです。これから何年経っても、また話をしたいと思ってもらえる存在であるように、自分も歩みを進めていこうと思います。
それではまた
森部高史