憧れること・憧れさせることは依存関係の始まり

こんにちは、森部高史(べぇさん)です。

今日はBJA(BodyTalk Japan)東日本支部講習会の講師として、「クライアントと適切な距離を保つ方法」というトピックでお話をさせていただきました。

クライアントとの距離感はセラピストやトレーナー、治療家など1対1で関わることがある方は誰しもが直面することです。今まで一度も気になったことがない、という人がいたとしたらその人は端的にその距離感が全くわかっていません。

境界線をはっきりさせること

今日の講習会では、自分を守るための境界線の引き方についてお話をしました。境界線、と聞くとクライアントとの間に壁ができてしまい、「そんなのは冷たすぎる!」と言う方もいらっしゃるのですが、境界線ははっきりとさせておいたほうが、クライアントその人自身も守ってくれるものです。

本当にその人のことをおもうのであれば、手をつなぎ続けたり、抱きしめ続けるのではなく、手を離す勇気がなければクライアントをダメにしてしまいます。

 

子育てで考えれば容易に想像できると思います。泣いているから、ねだっているから好きなものを買い与え続けていたり、転ばないように危険なものを親が率先して取り払っていたらどうなるか考えてみてください。

境界線になりうるものについては、こちらのブログに書いたものに自分が過去に起こしてしまった失敗談などを加えてお話しさせていただきました。

ぽのログ:自分軸の人生ログ
自分軸で人生を過ごし、仕事をしていくためのヒントを発信していくブログです

自分の身に起こったトラブルは、この境界線を曖昧にしてしまったから、起こるべくして起こしてしまったものだったと今ならわかります。

距離感のもつれは精神的に磨耗するので、防ぐにこしたことはないです。ボディートークの東日本支部の方々でこれから仕事としてセッションをしていこうと思う方はオンライン配信がされたら是非ご覧ください。何かのヒントがあるかと思います。

憧れること・憧れさせることにも要注意

今の時代のように簡単に情報発信がなされる時代というのは、リーダーが作られやすいのかな、と思います。それは決して悪いことではないのですが、リーダーにはリーダーの、そしてフォローワーにはフォローワーの気をつけなければならないことがあります。

それは憧れないこと、憧れさせないこと。

憧れないことの大切さ

これは施術を受けるクライアントとして、やセミナーなどをうける生徒役として気をつけておきたいこと。恋は盲目、とよく言いますがそれと同じようなことが言えます。

憧れてしまうと周りのことがよく見えなくなってしまい、その人のことしか目に入らなくなってしまいます。すると、その人の言っていることは全て正しいと感じたり、その人が発することは全てフォローしようとしたり、その人の側になるべくいようとするようになります。自分で考えをその人と答え合わせしないことには行動に移せないということも起こりえます。

 

自分はこの人のおかげで身体が楽になった、とか学びを深めることができた、とかとても尊いものなのだけれど、それが憧れに転じてしまうといずれ、多かれ少なかれ自分はその人がいないとダメと感じてしまう時がやってきます。

これはもう依存の始まりです。

尊敬できる人がいるのは幸せなことです。でもそれが尊敬ではなく、憧れになっていませんか?憧れを抱いた時点でその人とはまともな仕事の上でのパートナーになることはできません。あなたが目指すのはどこですか?

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憧れさせないことの大切さ

これは施術にしろセミナーにしろ提供する側の意識の問題になりますが、クライアントや受講者を憧れさせてしまっていないか意識的に目を配っておくことは大切なことです。

多くの場合、前に立ち提供する側に回れる人は知識も経験もあり、自分自身の考えも持っています。だからそれを情熱とともに伝えていきます。それは素晴らしいことなのですが、ときにその熱意があるがゆえに、対象者を憧れさせてしまう可能性を常に意識しておくべきです。

 

提供する側にいる人は、特に憧れさせようと思っているわけでもありません。(中にはそういう人もいますが、そういう人は薄っぺらいので外からみていたらわかります)しかしながら、提供する側の人もいれば、提供される側の人も当然いて、自信のなさからずっと提供する側に回れない人というのは確実に存在します。むしろそちら側の人のほうが圧倒的に数が多いでしょう。

そういう人たちにとっては、提供できる能力を持つ人が、熱意をもって行動していることがとても魅力的にみえ、憧れを抱いてしまうということが往々にしてあります。

 

憧れを抱かせてしまったら、その人は自分以上の存在には絶対になりませんし、想像を超えるようなこともおこりません。そのつもりはなくても、提供する側の人間の存在が受ける側の天井を設定してしまっているのです。

現状のビジネスモデルの落とし穴

今のビジネスモデルはこの「憧れ」を作ること。Facebookでのキラキラした投稿や難しい言葉を並べて断定的に論じるブログなどはその最たる例。憧れさせることは、人をいかに魅きつけるかということで、魅きつける人が多くなればなるほどビジネスとしては成功といえるでしょう。しかしそこで憧れさせられた人は、その人についていくフォロワーか、もしくはただのモノマネするだけになってしまいます。

 

最初のうちは憧れというものも原動力になってくれますが、それが行き過ぎると依存関係を作ってしまうということにはどちらの立場にあるにしても気をつけておきたいところです。

 

人は必ずどこかの場で提供する側と提供される側の役目を担っているものだと思うから。

答えは自分がどこに向かいたいか

あなたが向かいたい方向性はどこなのでしょうか。

僕は提供する側としては、クライアントや受講生が自分の足で歩んでいけるきっかけ作りをしたいと思っています。提供される側としては、自分の足で歩いていけるための土台作りをしてもらいたいと思っています。

 

決してあの人のようになりたいと思ってもらうことが目的ではないですし、あの人のようになりたいと思うこともありません。

なぜならそれは自分の・あなたの人生なのだから。

 

今、あなたは誰かに憧れていませんか?
誰かを憧れさせていませんか?

そんなことを少し立ち止まって考えてみるのもいいかもしれません。

それではまた

森部高史


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森部高史
自分軸ライフクリエーター。株式会社Pono Life代表取締役。Kukua Body主宰。アメリカ在住時でATCとしてトップレベルアスリートのケアにあたる。数少ないロルフィング®の資格を持ち、クライアントの身体と心のバランスを整え人生に寄り添い、「先生」と呼ばれる治療家やセラピストを指導する立場にもある。その人柄と結果を導くセッションと講座には全国から参加する人が後を絶たない。

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森部高史

自分軸ライフクリエーター。株式会社Pono Life代表取締役。Kukua Body主宰。アメリカ在住時でATCとしてトップレベルアスリートのケアにあたる。数少ないロルフィング®の資格を持ち、クライアントの身体と心のバランスを整え人生に寄り添い、「先生」と呼ばれる治療家やセラピストを指導する立場にもある。その人柄と結果を導くセッションと講座には全国から参加する人が後を絶たない。