頂点を目指すことで人は幸せになれるのか

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森部高史

自分軸ライフクリエーター。株式会社Pono Life代表取締役。Kukua Body主宰。アメリカ在住時でATCとしてトップレベルアスリートのケアにあたる。数少ないロルフィング®の資格を持ち、クライアントの身体と心のバランスを整え人生に寄り添い、「先生」と呼ばれる治療家やセラピストを指導する立場にもある。その人柄と結果を導くセッションと講座には全国から参加する人が後を絶たない。

何らかの結果を出すために努力をする、ということは素晴らしいことだと思います。

自分の目的を達成するため、誰かの力になるため、その理由は様々でしょう。

 

プロである以上、専門家である以上日々技術や知識の研鑽に励むということは当たり前のことです。

しかしながら、その努力の方向性はどちらに向かっているのかを考えてみて欲しいと思う時があります。

頂点をめざすのが唯一の道か

何か、目標に向かって頑張っている時というのは、少しでも今の自分よりも高みを目指していくことが多いかと思います。

目的意識が強い人であればあるほど、「頂点」を目指していくのでしょう。

他の誰のものでもない、自分の明確な意志で、向かっているのであれば良いとは思うのですが、中にはそれほど気づいていないけれど、知らない間に頂点を目指さなければならないと思い込んでしまっている人もいます。

自分の目指す専門はなんだろう?毎日のように至るところでセミナーやワークショップが行われていて、「専門」としている方々はたくさん勉強をしています。本当に学ぶ教...

頂点を目指すことが悪いことではありません。

その過程は尊いものです。

 

でもその目標は何のためなのでしょうか。

望んだ結果に手が届かなかった時

現在4年に1度のオリンピックが行われています。

僕もスポーツ現場で最も選手に身近な位置で選手のその競技に掛ける想いをみていた時間があるからこそ、その想いがどれほどのものかはある程度わかっているつもりです。

目標は金メダル、そう公言する選手もいます。

自分自身にプレッシャーを掛けることで普段以上の力を発揮する、ということもあるのかもしれません。

 

結果として願っていた色のメダルには届かないことがあるかもしれない。それに対しては悔しい思いもたくさんあることでしょう。

でもインタビューなどを見ていると、その一夜明けても悔しさだけを全面に押し出し、コミュニケーションがとれない選手などをみているとその人のその先の人生がとても心配になってしまうのです。

 

4年後にまた再挑戦して、今度は望んだ金メダルを取れるかもしれない。でもその4年後には挑戦権すら得られないかもしれない。だからこそ、悔しさを全面に押し出しているのかもしれないけれど、仮に金メダルがとれたらそれで全てが完了するのか。

 

過去にオリンピックに出た、金メダルをとった、プロの選手になった、だけどその後にアスリートという一線から引退して、自分の人生を見失ってしまうという人は少なくありません。

でも僕たちはその人達の現在を知らず、過去の栄光ばかりを映像と記憶で覚えています。

社会との繋がり

選手は一生懸命でその時にかけている。スポーツの世界に限らず、ビジネスや、自分自身の生活においても大切なことは上を目指していくことだけではなく、いかに横の世界を広げ、繋げていけるかではないでしょうか。

自分が社会とつながっている、ということ。

 

それは皆さんのおかげで支えられています!ということだけではなく、自分がどのように社会に価値を還元できるかということを考え、行動を行っているか。

それは決して勝利や頂点に立つことだけが社会に価値を還元する方法ではないと思います。

そしてそのことが意識できて、行動していれば今の世界から一線を退いても、自分の存在価値を信じ行動を続けていく事ができると思うのです。

 

頂点を目指すこと、それは素晴らしいことだと思います。

しかし頂点に立つことで幸せになれるのではなく、幸せのカタチの一つとして頂点に立つということがある人もいる、というだけのことではないでしょうか。

 

今の自分を変えて、もっともっと成長しなければいけない、と真面目に取り組んでいる人ほど、一度立ち止まり自分が過ごしていきたい人生とはどのようなものなのか。

自分が社会と繋がり、その価値を還元できることは何なのか、ということを考えてみて欲しいと願っています。

それではまた

森部高史


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