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勉強と学びの大きな違い

こんにちは、森部(@moribeimori)です。

 

誰もが気軽に発信できるようにり、新しいことを学ぶ機会というのは5年ほど前に比べて格段に増えました。

チョット前までは現地に赴かなければ聞くことが出来なかった外国人講師の講座も比較的容易に参加できるようになりましたし、個人が発信できるようになってから至る所でセミナーが開催されるようになりました。

そして、その恩恵に授かり僕もセミナーを開催するその一人として活動をしています。

 

今まで自分の知らなかったことを知る、というのは楽しいものです。出来なかったことが出来るようになるその嬉しさというものは本能的に組み込まれているものなのかもしれません。

子供を見ているとわかりますが、出来なかったことができるようになると、とても嬉しそうに何度も何度も同じことを繰り返します。

それくらいなにか新しいことが出来たり、わかったりすると楽しくて時間を忘れて没頭する、だからまた上達していく。学ぶって楽しいものなんですよね。

でもいつしか、僕たちは大人になってからその純粋な楽しみを忘れ、情報に追われるようになってしまったようにも思います。

新しい情報を常に追い求めることに苦しさを感じる人も

簡単に多くの情報にアクセス出来る時代だからこその悩みかもしれません。見聞きするそのどれもが魅力的に聞こえ、あれもこれも、、、となってしまいます。

それが自分自身の心からググッと湧き上がるワクワクした感情から「あれも、これもやりたい!!!」ならどんどん進んでいけば良いと思うのですが、それが「これは知らないと、、、」「これはやっておかないと、、、」と「しなければならない」が先行してしまうととても苦しい時間が続いていきます。

なぜなら、常に「(自分には充分な知識・経験が)足りない」ということが優先されてしまうから。これでは子供の頃に感じていたような純粋な楽しさというものがなかなか生まれてはきません。

自分は何を知りたいのだろう?を考えてみる

本当にそのどれもが魅力的に聞こえる講座やワークショップが溢れています。僕も「お!面白そう!!!」と思うものがたくさんあります。

大切なことは「自分は何を知りたいのだろう?」を知っておくこと。それは他の誰でもないあなたにしかわかりません。

そしてその「知りたい」を知るために必要なこと。それは現在地の確認です。自分はすでに何を知っているのだろうか、という棚卸しをしておくとその選択がとても楽になり、しかも間違いが起こりません。

どこかに出かけるときに地図を見る時も、今自分がいる場所を起点にどのように進もうか考えますよね。それと同じです。

棚卸しに最適な方法

自分の過去の経験やすでに持っている知識を棚卸しする最適な方法は誰かに伝えることです。自分ではわかっているつもりであることが実際に誰かに伝えていくというプロセスを経ると思っていた以上に自分が熱意を持っていることや、逆にとてもわかっていたつもりだったのに話しているうちにあやふやになっていくものもあります。

話をすることでその辺りが整理されていきますが、誰かにきいてもらうということはその人の時間をいただくことになります。

ここでも大切なことは、聞いてくれる人だって忙しいですからその時間を最大限に有効活用するためには、話をする前にある程度の自分自身の情報を整理しておく必要があります。これをお仕事にしているのがコンサルです。お金を払ってでも現在地を確認し、進むべき方向を精査する作業には大きな価値がある、ということです。

その時間にお金を払っているとおもったら、真剣に自分一人の時間で考えを整理して、話をする場所は発表の場となりますよね。そしてフィードバックをもらってまた考える。そのプロセスが棚卸しになっていくのだと思います。

棚卸しは学びのプロセス。「はい、答えはこれですよ」と誰かが考えてくれたものを与えられるものではなく、考える術を身に着けていくこと。それが勉強と学びの大きな違いです。

考えられるようになると思考が変わり、行動に反映され、表情が変わる

学びのプロセスは、教室や講座の中だけで起こるものではありません。その場にいることで「わかった!」と思うことはたくさんあると思うのですが、教室から一歩出て、講座が終わって帰ったらそこで学んだエッセンスが抜け落ち、習った情報を羅列しているだけではその時間がもったいない。

そこで学んだことをどのように日常や、日々の局面で活かしていくか。

それが出来て初めて学びとなるのだと思います。

そのプロセスに入った人は表情が変わっていきます。僕もARLというシリーズ物の講座を開催していますが、その受講者の方々の表情や発言の内容の深みの変化に毎回驚きととともに大きな喜びとワクワクを毎回参加者の皆さんから頂いています。

学ぶって楽しい

学ぶって楽しいです。でもそれが勉強となるとちょっと大変に思えてしまうこともあるかもしれません。

もしちょっと、苦しさを感じている人は一旦教科書やネットから離れて、紙とペンを持って自分一人の時間を持ってみてください。

自分は何を知りたいのだろう。
それはどうしてなのだろう。
自分は何を知っているのだろう。

それは自分はどこから来て、今、どこにいて、これからどこに向かっていくのかを考えるのと同じことです。

その習慣がつくと勉強と思っていたものが学びに変容していくのではないでしょうか。

それではまた

森部高史


ABOUT ME
森部高史
株式会社Pono Life代表取締役。Kukua Body主宰。アメリカ在住時でATCとしてトップレベルアスリートのケアにあたる。数少ないロルフィング®の資格を持ち、クライアントの身体と心のバランスを整え人生に寄り添い、「先生」と呼ばれる治療家やセラピストを指導する立場にもある。その人柄と結果を導くセッションと講座には全国から参加する人が後を絶たない。現在は自分の知識や経験をオンライン化していく方法を個人事業主や小規模法人経営者に伝えている