ATCという資格を持っているから仕事ができて生活できる、というわけではない現実

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森部高史

自分軸ライフクリエーター。株式会社Pono Life代表取締役。Kukua Body主宰。アメリカ在住時でATCとしてトップレベルアスリートのケアにあたる。数少ないロルフィング®の資格を持ち、クライアントの身体と心のバランスを整え人生に寄り添い、「先生」と呼ばれる治療家やセラピストを指導する立場にもある。その人柄と結果を導くセッションと講座には全国から参加する人が後を絶たない。

こんにちは、森部です。

 

昨日はトレーナー食事会ということでこのメンバーで食事に行きました。

 

 

・パーソナルトレーナーで株式会社ライフタイム・アスリート代表取締役の安藤さん

・財団法人 日本コアコンディショニング協会 エビデンス委員会/国際渉外委員会 委員長の石塚さん

・MLS Kansas City Sportingでヘッドアスレティックトレーナーを長年勤め、現在はサッカー男子アメリカ代表をみているケニー、こと石井さん

 

石塚さんとケニー、そして僕もATC。

とはいえ、僕自身、ATCの人たちと時間をともにするのは結構久しぶりだったりします。

 

ATCだからという理由だけで仕事ができて、稼げるわけではない

昨日の集まりでは、他愛もない話から、仕事の話、家族の話、そしてビジネスの話まで多岐に渡りました。

 

ATCとしての道のりが当たり前となっている自分にはなかなか理解しがたいところもあるのですが、多くのパーソナルトレーナーやスポーツトレーナーの中ではATCは一定の評価を頂いている、とのこと。

 

それは、今までの先人のみなさんがきちんとことを成し遂げ、それを伝え続けてくださっているからに他なりません。

 

バイタリティあふれる方、知識や技術を磨き続け、最前線で走られている方、たくさんいらっしゃいます。

 

 

ただ、「ATCだから」すごいというのはちょっと待ったほうがいいよ、と思っています。

 

 

なぜなら、資格というものはお金と時間をかければ誰でもとれるものだから。

 

どの世界も同じですごい人はすごいし、そうでない人もいる

これはどこの世界でも同じ話で、すごい人もいればしょうもない人もいます。

 

それはATCだって例外ではありません。

 

この業界やスポーツ界、または健康業界により良い風をふかす人たちもいます。

最先端の技術や知識で、見ているものを魅了してくれる人もいます。

最前線に立って、有名アスリートのケアをし、認知度を広げる事に尽力してくれている方もいます。

 

同時に、有名アスリートや有名人と関わりを持っているということで、他の人を見下すような人もいます。

自分自身は選手やコーチと肉体関係を結んでいながら、学生たちに「プロとは」と説いているような人もいます。

ATCという資格はとったけれど、結局仕事にすることができない人も大勢います。

 

ただ、これはATCだけではなく、どこの業界も一緒です。

 

例えば僕の前職である教師も、素晴らしい恩師と呼ぶべき先生方もいらっしゃれば、生徒に手をだすような輩も存在するのです。

 

これは単に、職業や肩書ではなく、その人個人の力量であり、人間性であり、力である、ということ。

 

資格が飯を食わせてくれるわけではない

当たり前の話なのですが、資格があればご飯を食べられるわけではないのです。

 

現代では、最も難しい国家試験のひとつである弁護士資格を持っていたとしても年収が200万円代という人も多くいるのですから。

2000万円ではないですよ、200万円です。

 

ATCになったけれど、仕事を取ることができず帰国をし、結局また学校に通って鍼灸であったり柔道整復師の資格を取るために数年・数百万円の時間とお金をかけて、開業に向かうと言う人もいます。

(それが悪いと言っているわけではありません。ATCという「すごい!」と思われるような資格を持っていても、それで仕事にデキる人とできない人は当然ながらいる、ということです)

 

ただ、ATCとして言わせてもらいたいのはATCは捨てたもんじゃない

 

そういうと、「ATCって大したことないの?」と思われてしまうかもしれません。

なかには、言われなくてもそう思っているという人ももしかしたらいるのかもしれません。

 

まぁ、そう思っていただいてもいいんですが(資格・肩書でしか判断しないような人と関わる時間はもったいないので)、ATCって捨てたもんじゃない。

 

限られた時間の中で、人間の身体のことはもちろん、コミュニケーションスキルもたくさん磨いたり、勉強したりすると同時に、歯車としての雑務や先に何をすましていたらトラブルを回避できるかというようなことまで学び、実践する。

しかも異国で、母国語以外のものを用いて、ハイレベルのアスリートやコーチたちと関わる。

 

そういった経験は日本では積むことはできないので、経験値という点ではかなりのものを持っているのは間違いありません。

 

いま、ATCという資格を持って活躍している人たちの活動のしかた

いま、現在日本で活動をしていて、名前を聞いたことがあるような方々の仕事の仕方はアメリカにいたときのATCの働き方とは違います。

 

アメリカにいるときには、チームについて活動するしかありません。

それが外国人として雇われている我々の限界。

労働ビザを出してもらい外国人としてあの国で労働資格を得るということは、働いて良い内容というのは学位に直結し労働ビザを申請した内容に限られるのです。

(グリーンカードを持っているのであれば別。何していても問題ではありません)

 

日本に帰国することで、その制限は外れます。

 

気づいているでしょうか。

 

日本に帰国して、名前を聞いたことがあるようなATCの人たちはすでにアメリカにいたときのようにチームづきではないことを。

 

・会社経営者

・協会・資格発行

・セミナー講師

・アメリカ(もしくは他国)よりメソッドを輸入し普及

・学校職員

 

スタジオやサロンを構えている人もいますが、それらと同時に上記のようなことを組み合わせて行っています。

 

 

しかし、これはどういうことを表しているか。

 

 

端的に言うと、日本において、アメリカで行っていたようなATCの活動と同じようなことをしていたらやっていけない、という裏付けでもあります。

 

 

アメリカは土台として仕事をくれる土壌がありました。

そして一度チームに属してしまえば、仕事はありますからそこに顔を出していればやることはあるし、お給料も固定されています。

 

ただ、それだからといって、日本に帰ってきて同じような形で生計を立てようとしても、自分の仕事を得ようとしてもそれは無理だ、ということです。

 

 

自分で仕事を創りだしていかなければ、どんなに有名チームで働いていた過去があろうが、有名選手を見ていたということであろうが、それまでの経歴や繋がりを活かして仕事を得続けるというのでなければ、一般的にそのまま同じようにやっているだけでは相手にしてもらえない現実があります。

 

 

ようは、何をしてきたかで全てがきまるのではなく、それまでの経験や知識をどう活かし、必要としてもらえるだけのアピールや繋がりを構築していくか、ということ。

 

これはビジネススキルです。

 

知識や技術は大切だけれど、いつまでそれを追い続けるのか

 

知識や技術、絶対的に大切なものです。

でもそれ追い続けて、生活がままならないことを望んでいるのでしょうか。

 

技術や知識があるから、食べていけるのではなくて

技術や知識を価値に変えてお金を生み出すことができるから、食べていけるのです。

 

これはなにもATCだけでなく、他の業界やお仕事でも全くおなじこと。

 

ATCという目標をもって海を渡った自分は、色々と嫌な体験もあったけれどそれでも、やはりあのときの決断は間違っていなかったと心底思っています。

あの経験があるから、今がある、と。

 

だからこそ、素晴らしい知識と技術、そして経験を積んできているATCという資格を持っている自分よりも若い人たちがもっと活躍していったら嬉しく思うのです。

 

もちろん自分も、口だけにならないように、そしてもっとやり方や方向性を後進に見せることができるよう、今後も精進していきます。

 

ATCってね、捨てたもんじゃないんですよ。

 

「トレーナー」という世界の厳しさについてはこちらを

それでも僕らはスポーツトレーナーの世界に夢を見る~知っておきたい現実と可能性~

それではまた

森部高史


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