個人事業主として、機会損失についてどれくらい真剣に考えていますか?
「機会損失?」とはてなマークがつく方は、もう少しお付き合いください。決して損になる話ではないはずです。
目次
そもそも機会損失とはなにか
機会損失を辞書で調べてみるとこうあります。
簡単に言えば、「稼ぎ損ない」や「儲け損ない」のことをいいます。 これは、実際の取引(売買)によって、発生した損失ではなく、最善の意思決定をしないことによって、より多くの利益を得る機会を逃すことで生じる損失のことを意味します
ー金融経済用語集 より
「本来手に入れられるはずだった収益を取りこぼしてしまう」ということ。
しかもそれは他の誰のせいでもなく、自分自身がおこなった誤った意思決定が導いたものになります。
「本来手に入るはずだったもの」が手に入らないとなるとちょっと悔しいですよね。
でもこういったことを、日常的に行ってしまっている人は驚くほど多いものです。
あなたは何を失っているか
機会損失といって、真っ先に思い浮かべることは「売上」に関するものでしょう。
しかるべき準備を怠っていたから、本来取れるはずだった予約をうけそこなったり、お申し込みをいただくことができなかったり。
よくあるパターンとしては、「申し込み」がどこからできるのかわからない、というもの。
「そんなことある?」と思われるかもしれませんが、申し込みをしようとおもったのにそれがどこから、なにで(電話なのか、メールなのか、申し込みフォームなのか)行うのかがわからずらいために、離脱するというケースはどの業界でもよくある失敗談として語られています。
しかし、身体に関わる業界の方達がもっと大きく機会損失をしている状況がある事にお気づきでしょうか?
それは、「セミナーやワークショップに参加している時」です。
セミナーやワークショップの参加を活かせるかどうかの境目
この業界にいるかたは、本当に勉強熱心です。
そして優しい。
だからクライアントや患者さんのために、継続的に学び、献身的にサポートをされています。
だからセミナーやワークショップに積極的に参加される方も非常に多い。
しかし、セミナーやワークショップに参加してその時は勉強した気になっているけれど、それを活かせていない人は非常に多い。
それは、受けに行く前からの姿勢、つまりどれだけの機会損失がそのセミナーやワークショップに参加している時に生まれているかを意識しているかで決まります。
それをいつ取り戻すか算段をたてて参加しているかどうか。
ワークショップやセミナーに参加するために本当に必要な費用を考えてみる
例えば丸一日の講習(10時から17時)に参加するとしましょう。
それくらいの時間の講習となると専門性も高くなるため、参加費は少なくとも3万円はくだらないケースが多くなります。
中には5万円や10万円に近いものも多くあります。
仮に講習会への参加費が3万円だとすると、必要なお金はそれだけではありません。
交通費に、場合によっては宿泊費もかかります。
東京での講座に大阪から参加するとなると、指定席で片道14450円。往復で28900円。プラス都内での移動の交通費が1000円程度と見てもここでも約3万円の出費。
さらに、宿泊費が1泊1万円だとすると、参加費と合わせて合計7万円必要になります。
しかし、「本当の」費用はこれだけではないのです。
ここに「機会損失」の考え方が生まれます。
そう、セミナーに参加しているということは、仕事に必要なことを学んでいる訳ですが、それでも「本来売上をあげられる機会を失っている」という観点からはそれも立派な機会損失なのです。
となると、1セッション1時間で1万円普段いただいているとしたら、8時間の講習でざっくりですが8万円の売上減となります。
合計約15万円。(例なのでざっくりですけどね)
どうですか?
そう考えると、ちょっとセミナーに参加する真剣味が増しませんか?
というより、ぜひそうあってください。
金銭的なことだけではなく、大切なクライアントのみなさんのお悩みを解決したり、手助けできたりする機会をも利用して学びの機会に参加しているのですから。
それだけ貴重な機会を自らがつくって、参加しているという意識を強く持ちましょう。プロとして活動するのならば。
目に見える金額以外のものをどれだけ意識しているか
「自分はそんな高額なセミナーに参加しないから状況が違う」
とか
「自分は地方から参加するわけではないから、交通費や宿泊費がそんなにかからない」
とか
「自分のセッション単価はそんなに高くないから、それほどの出費にはならない」
なんて言わないでくださいね。
問題はそこではありません。
目に見える金額以外に費やしているものをどれだけ意識して過ごしているか。
そしてそれをいつ回収する意識があるか、の問題ですから金額の多い少ないが大切なのではありません。
もしも上記のような「そんな高額のセミナーには出ない」とか「地方から/地方でのものには参加しないから交通費や宿泊費はかからない」とか「自分のセッション単価はそんなに高くないから」と頭をよぎった人はそれはそれで大きな問題が潜んでいます。
これについては、noteの「月刊べぇ」でお伝えすることにします。
[aside type=”normal”]【追記】2018/09/14:書きました!【機会損失に反論する人に隠されている本当の問題点】[/aside]
いつ回収するかの意識を持とう!
物事をはじめるのは意外と簡単なんです。
大切なのは始めることではなくて、その出口をどう設定するか。
セミナーに参加することが目的になるのではなくて、それを受けた後にどのようにして還元し、費用を回収していくかのプランを考えた上でセミナーに参加すること。
これを意識するだけで、圧倒的にアウトプットの質や量が変わります。
そもそもアウトプットありきの思考になるので、セミナーでの受け取りかたや学べるものもぐっとより濃い活きた形で得ることができます。
インプットしたあとに復習してものにしようとするのは遅すぎるのです。
アウトプットありきで、インプットを行う。
そうすることが本当の意味での学びです。
そしてプロなら、事業主として活動するのならばいつまでに回収するのか、しっかりと設定した上で参加することをおすすめします。
その期間の設定は人それぞれになるでしょうが、個人的には10万円以内のものであれば3ヶ月以内、30万円から50万円ほどのものであれば半年以内をめどに回収するように心がけることから始めたら良いのではないかと思います。
僕はそこからはじめ、現在は10万円いないのものであれば1ヶ月以内に。できれば参加前に回収するようにし、30万円から50万円以上のものであれば3ヶ月から6ヶ月以内に回収をするように心がけています。
ぜひ、意識して行ってみてください。
全く違う景色が見えてくるはずですから。
本当はもうひとつ、大切な機会損失について書こうと思っていたのですが、長くなってしまったのでこれはまた次回に。
その時はこちらに「追記」としてリンク先も記載しておきますね。
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それではまた
森部高史