用賀のスターバックスから。
お昼の時間帯が過ぎ去り、夕方の帰宅ラッシュが始まるすこし、落ち着いた時間帯。
うだるような暑さの外とは打って変わって、にこやかに会話を楽しむ学生が多い。
そんな中、スーツに身を包む会社員風の若い男性3人組達の会話が漏れ聞こえてくる。
取引先の相手なのか、会社や業界の先輩なのかはわからない。
すると、若い2人が少しだけ年長者っぽいその男性にこう声をかけた。
「またお願いします!」
そう元気よく言って別れる会社員風の青年たち。
「何をまたお願いするのだろう」と思いつつも、あなたもこんな風によく言っていないだろうか。
それは本音?
結論から言うと、本当にそう思っているのなら、こういったことはドンドンと伝えていったら良い。
しかし、それを本心からおもっていないのに「とりあえず」言っていたとしたら、それは黄色信号。
こういった曖昧な社交辞令を言っている間は、自分の人生を自分の軸で行きていくことは難しいから。
本当におもっているのであれば、その気持や思いを伝えていったら良い。
時間と言葉、そして熱意を重ねることでしか信頼関係は生まれないから。
でもそれが、社交辞令でしかないのであれば、単に「今日はありがとうございました、お気をつけて」で良い。
どこか周りのことを気にしすぎて、その場を上手くまとめようとしてしまうことはないだろうか。
機会があれば、は失礼です
僕は仕事柄、セミナーや会合などを企画し運営することが多い。
その時に、残念になってしまうのは
「機会があれば」
ということを言う人があまりにも多い、ということ。
「機会があれば参加したいと思います」
機会は既につくっていて、それをお知らせしているのです。
今回が無理で、本当に次回参加したいのであれば質問の仕方はこう変わってきます。
「今回は都合がつかず参加ができないのですが、次回の開催は決まっていますか?」
と。
そして「機会があれば」という人に限って次回も同じセリフ
「いきたかったんですけど」というのはよくある話ですね。
これ、繰り返していると信頼を失います。
好意ある人に誘われた時はどうする?
好きな人をデートに誘った時の気持ちを思い出してみて欲しい。
「その日は無理なんだよね‐。またさそってねー」
この返事を脈ありと感じるだろうか。
こんな返しをされたら二度と誘うことはないですよね。
逆に好意をよせている相手からの誘いであればどうだろう。
「凄くご一緒したいのだけれど、その日程だと厳しくて、、、この日は空いているんですがどうですか?」
となるのではないでしょうか。
「いや、そんなのお前が断られたことに腹立てているだけじゃん」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ポイントはそこではありません。
ポイントは社交辞令を、気付かずに使いまくっている人がものすごく多い、ということ。
そしてそれに気づいていない人は、結局周りの目を気にして過ごしていることに自分で気づいていない。
それが故に、自分のペースで生きていくことが出来ずに、人のペースにあわせて疲れてしまっているという人が多いのです。
こんな言葉を口にしていませんか?
ちょっとした口癖で
「またお願いします」
「機会があれば」
「都合が付けば」
と言っていませんか?
自分の意志をはっきりさせましょう。
そしてそれを誠意を持って伝えましょう。
形だけの社交辞令なんて、何の役にもたちませんから。
本音で生きていきましょう。
それではまた
森部高史