From:麻布十番のオフィスから
今日のエントリーは自分のやりたいことがはっきりしている人は読む必要がありません。
でも、どこか自分の居場所が無いように感じている人は是非読んでください。
質問にお答えシリーズ、今日は東京にお住まいの会社員の方から頂いた「自分の居場所の作り方」について
目次
そもそも自分の居場所というのは何を指すのか
自分の居場所、は何を指して話をしていますか?
物理的な空間でしょうか。
それとも誰かの心の中のスペースでしょうか。
はたまた自分自身が落ち着ける状況でしょうか。
それらは全て密接に関連しているので、自分自身が落ち着ける状況をつくるためには物理的な空間が必要ということもありえます。
例えば誰かと同居をしているとなかなか落ち着いて一人の時間が持てないから、一人になるための空間が欲しいと言う想いから一人暮らしをする、というようなものです。
あなたが求めている「自分の居場所」はどのようなものですか?
それによって答えが変わってくることがあります。
今回頂いた質問者の方の場合は「自分が落ち着いていられる状況」といった意味合いだったのでそれについてお答えさせていただきます。
自分が落ち着いていられる状況はどういったものか
自分が置かれている状況に落ち着いていられるということはその環境に満足していたり、安心しているということになります。
それが不足しているもしくは、何が起こるのかわからない状況だとどこか落ち着かない。
例えばこんな経験はないでしょうか。
パーティーに招待されたから参加しているけれど、知り合いもいなくて隅っこでドリンクを持って、なんとなく周りを見回して時間が経過するのをただ待っている、、、
周りの人はどこか楽しげに談笑していたりして「あ、、前からの知り合いなのかな、、、」なんて思いながらも自分は、たまに同じように一人になっている人と声を掛け合うけれど、簡単な自己紹介をしたら
「、、、」
と沈黙が続いてしまう、というようなこと。
どうにか会が終わって、家に帰ると
「ふー、、、疲れた、、、こういう場ってあわないんだよなぁ、、、」
という経験。
ちなみに僕もこういったあまり人が大勢集まる場所は得意ではありません。
ただ、気づいたことがあるのです。
自分の知らない人ばかりの中にいるとなると、とても疲れます。
でも自分の知っている人が100人いる場所だったら疲れない。
なぜか。
すでにそこが「自分」という存在を知ってくれている、その人達の心の中にちょっとしたスペースをもらえていることがわかっているから。
それが安心感に繋がっている、ということに。
自分の居場所が作られていくプロセスは人と会う中でうまれていく
そう、結局のところ自分の居場所というのはどうやってつくられるのか、というと多くの人に出逢う中でつくられていくもの、ということ。
狭い部屋の中にいて、自分の居場所がわからない、というのではきっとその居場所はずっとみつかりません。
また、時に「自分探しに出る」といって世界を一人で放浪する人もいますが、多くの場合はそういった中でも自分を見つける事はできません。
人は一人では生きられません。
他者との違いを認識すること
自分を掘る作業(内観)というものも大切ですが、自分の良さや強みを活かせる場所をしるというのは、他者との違いを認識することでしか発揮できません。
なぜなら、その良さや強みというものは自分にとっては自然なものだから。
人と会うことでその自然な良さや強みというものが相手に伝わり、相手の心のなかにあなたという人間を保存しておくちょっとしたスペースができていく。
そういった行動と経験を繰り返していくと、自分で自覚できる居場所ができていく。
最初は疲れると感じることもあるかもしれない。
それはアタリマエのこと。だって今までの自分の世界よりも一歩外に出ているのだから。
自分だけのデーターベースづくり
でもそうやって繰り返していくことで、自分の中にデーターベースが出来ていく。
どんな人とは自分は合うのか。
どんな人に自分は必要とされているのか。
どんなところが自分は一目おかれるのか。
どんな環境を自分は好んでいるのか。
どんな人と自分は一緒にいたいと思うのか。
また、それとは逆で
どんな人とは距離を起きたいと思うのか。
どんな環境を自分は好まないのか、ということも。
その繰り返しでデーターベースは洗練されていく。
そうすると、自分の存在がそのままに出せていける場所を知ることになる。そういった場所を選んで足を運ぶようになる。
自分の居場所をつくる、ってきっとそういうこと。
だから、自分の居場所がみつからない、と言う人はとくかく沢山の人に出逢って下さい。
自分の足で出向いて、たくさんの場所で、たくさんの人と。
そうすることで見えてくるものがあるから。
行動することでしか未来は変わっていきません。
今日はどんな一歩を踏み出してい行きますか?
それではまた
森部高史