ハワイに住んでいたのはもう6年も前のことになります。
日本で教員をしていながら、どうしてもあきらめきれなかったこと。
アメリカというスポーツ大国で、アスレティックトレーナーとなり大きな舞台で戦う選手たちをサポートすること。
そんなことを夢見て、渡米したのはもう13年も前のことになります。
それからいろいろな経験を全米各地で積み、自分が身体に関わる原点となったハワイ大学にフルタイムのスタッフとして呼び戻された2009年。時間というものは本当に飛び去るように過ぎていきます。
アメリカ生活の集大成となったハワイでの時間ですが、その時にはじめたことが2つあります。
ハワイではじめた2つのこと
ひとつは自然の中での時間を忘れないために、サーフィン(泳げないのですが、、、)
そしてもう1つは、この時間を切り取っておこうと思い、一眼レフのカメラを持ち歩くようになりました。
初めての一眼レフはNikonのD90.
中型機の名器と言われ、長年多くの人々に愛されていたものです。
それ以降写真をことあるごとにとっています。
レンズ沼
一眼レフ好きには「レンズ沼」と言われる現象がありまして、多種多様なレンズが次から次へと欲しくなっていまうという恐ろしい沼があります。
ズーム機能があるもの。
近距離の撮影に適しているもの。
暗いところでも取れるもの。
などなど
どのレンズを使うかによっても、写真の表情と言うものは異なります。
日本に帰ってきてからも、家族が増えたことなどからカメラを新しくしました。
現在使っているカメラはNikon D7200。
Facebookでつながってくださっている方は、時折僕が上げる写真をご覧いただいていると思いますが、その人の自然な笑顔を取ることが大好きです。
そんな写真が、教えてくれたことが2つあります。
写真がおしえてくれたこと
ひとつは、写真は撮る角度で伝わるものが全く異なるということ。
日常のありふれた光景を、ありふれたものにしているのは、自分自身であるということ。
カメラを持ち歩き、レンズから見える世界を意識していると、当たり前のことなど、なにもなく、その一部分をどう切り取るかで、日常を特別なものにすることが出来ます。
これは、自然豊かなハワイでカメラを持ち歩くことで教わったことでした。
毎日がもしも、同じでつまらないと感じている時は、自分のレンズが曇っているか、焦点距離のあわないレンズで日常を覗いているか、毎日同じ角度や構図でしか自分の身の回りを切り取っていないということ。
そしてもうひとつ。
ピンぼけの写真に価値はない、ということ。
子供やスポーツの写真を撮っていると、その動きの速さからピントを合わすことができず、思ったような写真が取れないことなどがあります。
「あぁ、この時せっかく良い表情をしていたのに。。。」
と思ったことも1度や二度ではありません。
(プロではないので、しょうがないのかもしれませんが、、、)
伝わる写真
「この写真ステキですね」
と言ってもらえるのは、ピントがあっている写真です。
全体像が見えていたり、何を伝えたいのかストーリーがはっきりしている写真。
ピンぼけの写真では、何を伝えたいのかその意図が明確に伝わらないのです。
実はこれって人生でも同じ。
「あの人っていいな」
「どうしたらあの人みたいに活力溢れて、色々と思いを形にできるのだろう」
という人は、自分が人生で求めているものがとても明確です。
そしてそれに対して具体的な行動を取り続けている。
自分の人生で求めているものにピントがあっている。
だから、周りにも、そのストーリーが伝わるのです。
あなたの人生におけるピント
あなたのピントはどうでしょうか?
もし、ピントが少しずれていて、自分の人生の写真がピンぼけしているようなら、そのピントをあわせるようにしてみて下さい。
その作業の第一は、自分は何をしたいのだろう、と自問自答することから始まります。
自分は何が好きなのか
どんな自分でいたいのか
いつまでにそれをしたいのか
それはなぜなのか
道具を使いこなすポイントは人に
「これがいいよ」
と言われた物をそのまま選ぶのではなく。
様々な情報を調べた上で、自分はどういった写真を取りたいのか考慮した上で、どんなカメラを選ぶのが良いと聞くこと。
それが、その道具を使いこなすポイントでもあります。
だからまずは自分で考えること。
誰もあなたの人生を代わりに過ごすことは出来ないから。
ピントをあわせてストーリーを伝えよう
もう少ししたら、こうした自分の人生のピント合わせの講座を行い、他の誰のものでもない、自分の人生をもっと活き活きと過ごしていけるお手伝いをしていく場を作っていこうと思っています。
自分の人生と言う写真のピントを合わせることで、ストーリーが伝わります。
少しだけ、そんなことを意識して過ごしてみることからはじめてみてください。
あなたの表現する世界、とても楽しみに待っている人がいますから。
いつか、そんなあなたの人生という「写真」、共有してもらえる日が来たら嬉しいです。
それではまた
森部高史