なぜ真面目なヨガやピラティスインストラクターが苦しむのか

こんにちは、森部高史(べぇさん)です。

Kukuna Bodyには多くのヨガ・ピラティスインストラクター、そしてパーソナルトレーナーや治療家の方々がセミナーやセッションに足を運んでくださいます。

皆さんエネルギー溢れる方々です。一緒にいて気持ちが良いし、楽しい気分にさせてもらえます。

でも、そんな皆さんではありますが、開催しているセミナーにご参加頂きご一緒する時間を積み重ねたり、セッションで直接身体のケアをさせていただいていると

「本当はとても苦しいんです、、、」

というお話をしていただくことも多くあります。

 

自分の好きな事をしているし、仕事も楽しい、エネルギーもある。

でも苦しい。

 

なぜそんなことがおこるのでしょうか。

こういった方々には共通点があります。

共通点その1:「人からどう見られるか」を必要以上に気にしている

苦しんでいる方々の多くがとても真面目です。

真摯にご自身のお仕事に取り組み、クライアントの方々と向き合っています。

ただ、ここに落とし穴がある方も少なくありません。

それは、なにか。

 

クライアントの方々に向き合っている、と言うその方向性です。

 

「クライアントの皆様のために」

と言っているけれど、その奥底にあるのは

 

「ちゃんとやっておかないと、何を言われるかわからない」

「こんなことも知らない・できない、なんて思われたくない」

と言ったような「周りから自分はどう見られているか」

をとても気にしている。

 

矢印がクライアントではなく、自分に向いてしまっているのです。

 

決して知識や技術が足りていないわけではありません。
充分届けられるものはもっている。

もちろん、上を見たらきりがありません。「すごいなぁ、、、」と思わせてくれる先人はたくさんいます。それってとてもありがたいことです。

こういった仕事をしている以上は一生勉強です。呼吸をするように無意識に、毎日何かを吸収していくことは当たり前のことだからこそのプロです。

 

でも人と比べても意味がありません。

いま自分の元に来てくださっている方々は、自分が充分に届けられるものがあるから来てくださっているわけです。一人でもお金を払ってあなたのセッションを受けてくださっている方がいたら、その人にとってあなたはプロです。

 

「どう見られているか」に焦点をあわせるのではなく、今自分にあるものを全部出しきるようにしていたら何も心配はいりません。

今の時点で「レッスンやセッションをあなたから受けられて良かった!」と言ってくださる方々の声に耳を傾けて下さい。

共通点その2:身体の痛みや心の苦しさを素直に出せない

これは上記の「どう見られているかを必要以上に気にしている」と関わってくる所もありますが

「自分はヨガインストラクター/ピラティスインストラクターだから腰痛を持っているなんて言えません」

「心との調和を導くものだから、それを実践している私が気持ちが不安定だなんて言えません」

そう思い込んでいる方々が多くいらっしゃいます。

 

でも実際、僕のオフィスに来てくださる方の中にははヨガやピラティスのインストラクターとして活躍されている方々が、身体の慢性的な痛みや自律神経の不調など、それを一から再構築するために多くいらっしゃいます。

そういう方々には「気づいてよかったですね。勇気あると思います。」と声をかけています。そして新たなスタートを切っていくお手伝いをさせていただいています。

 

また外部でセミナーを行っている際にも、終了してから個人的にお話をして頂き、涙ながらに普段自分の言っていることと、自分自身の状態のアンバランスさに苦しんでいるけれど、それをどうしたら良いのかわからないままに毎日お客様に向き合うことになり、それがとても辛い、とお話いただいたことも一度や二度ではありません。

「見られる」職業というのは、思っている以上に身体的な負担も、心理的な負担も大きいものです。

 

プロとしてやらなければ、とおもう所もあるでしょうが、完璧である必要はありません。

もちろん、怠惰な状態で適当にやっていては、、、というところはあります。

でもインストラクターである前に、一人の人間です。

不必要なアップダウンや不安定な状態は極力コントロール下において置けるように普段から気をつけておくべき所はあります。

でもそれでも不調が来る時はあります、一生懸命生きているのですから。

 

また、ヨガやピラティスのインストラクターの方々が強いられる身体の使い方は非常にタフなことがあります。

自分が動く準備が出来ているとは言い難い時に、生徒さんの前でみせなければいけないこともあるようですし、見られている意識が強ければ強いほど、意図的に短時間で行う呼吸法などを知らず知らずのうちに24時間その形でおこなっているようになり、身体に負担が常にかかっている状態ということも良く見受けられます。

そしてその状態が当たり前になってしまい、気づけない状態が続いているがゆえに本来の身体の機能と反してしまうことがある。

 

「ヨガやピラティスをしているから、全く不調がないですよ!」と言わなければならないのではなく、ヨガやピラティスをやっていてもしんどい時はある、でもその割合や度合いはしていなかった時よりもずっと少ないし、だからこそ新しいことにもチャレンジできる。そうやって自分自身の身体を整え、自分と向き合う時間として取り組んでいます、というように腹のそこから伝えられたら良いのではないでしょうか。

僕はそういった方のほうが「プロだな」って思いますし、勇気がでます。

共通点その3:移動の時間が長くて疲弊しているけどそれをしょうがないと思っている

フリーのインストラクターやトレーナーさんとなると、自分で場所を構えていない限りはどこかのジムやプライベートサロンでのセッションを行うことになります。

そのセッションの場所が、近ければさほど大きな負担にはならないと思いますが、時に、東京でレッスンして、次に横浜、そして1日の終りは埼玉へ、というようなスケジュールの方もいらっしゃいます。

「いやいや、、それはたまたまですよ、、、」

なんておっしゃいますが、問題はそこではなくて、そういったことが「仕事だから仕方がない」と思ってしまっていることです。

 

時間の概念に対する考え方は様々ですが、現実世界において24時間という時間だけが平等に与えられているという事はよく言われます。

しかし、それは24時間=1440分=86400秒という数字としての時間であって、その質はその人がどのように過ごすかによって大きく異なります。

共通点その4:将来に対する漠然とした不安

希望の中に生きていれば、その人の目は輝き、不安の中に生きていればその人の目は曇ります。

フリーの方に必ず共通して少なからずあるもの、それは将来に対する不安です。

その一番のトピックは「お金」です。

健康じゃない?という声もあるかと思いますが、健康を損なうと仕事ができなくなり、生活がたちゆかなくなるという事が不安の根源であることがほとんどなので、一番の問題はお金ということになります。

その不安があるから、今足を止めることができない。

仕事の数が減ってしまうことが怖い。

だから自分の希望ではない値段でも仕事を引き受けてしまう
距離が少し遠いけど引き受けてしまう
あまり雰囲気の良くない場所だけれど引き受けてしまう

そんなことありませんか?

自分のやりたいことが見つからない理由

多くの場合、漠然とした不安の中にいる人は将来的な目標や方向性がみつけられていません。

だからとりあえず闇雲に動いている。止まっていると不安が襲ってくるから。

でもどっち方面に向かうかも決めないで電車には乗らないですよね。

人生の場合、「ここ!」とピンポイントで決めていなくてもいいけれどせめて北に向かうのか南に向かうのかはイメージしておいたほうがいいです。

 

多くの人が起こしている勘違いは、「やりたいことが見つかったら今やっていることをやめる」ということ。

 

本当は逆なのです

「今やっていることをやめないから、やりたいことが見つからない」

繰り返しになりますが、時間は有限です。

その時間をどう使うか。

 

ぎっちりつまったスケジュールであったり、どこか気ぜわしく動いている時に本当の自分が求めていることなんてわかりっこありません。

それにはまず、落ち着ける時間を、しかも【かなりまとまって】取るということが必要になってきます。

大体自分で思っているよりも3倍位の時間が必要だと考えておくとちょうどいいでしょう。相当な時間です。

 

これからの自分の人生のことなんだから、当然その価値はあることだと思います。

他の人にあなたの人生の進み方は決められません。

決められるのは自分だけ、ですから。

共通点その5:お金と向き合うことを無意識的に避けていたり、意図的に逃げている

将来に対する不安の大きなポイントが「お金」なのに、そこと向き合う事を避けていないでしょうか。

「お金のブロックがあるから」と言ったり

「人に関わる仕事はお金じゃないんです」と言ったり。

 

そもそもお金にブロックはありません、あるのは自分のお金に対する向き合い方。お金って汚いものじゃない、とても大切なものです。

そして「お金じゃない」ということ。うん、そうだと思います。こういう仕事ってお金じゃない。人との関わりやご縁、そして気持ちの交流って他のものに変えられない。僕もたくさんのギフトを関わってきた方々から頂きました。

だけど、「お金じゃない」って言って良いのは、しっかりと稼いだ人だけです。本当にお金じゃないなら無料でやればよいのです。

 

「世の中学歴じゃない」という人は、大抵学歴があります。もしくはいわゆる難関校を中退とか。中には、腕一つで叩き上げた、という方もいらっしゃいますが、そういう方はかなり例外的です。

(ちなみに僕も日本の大学では言語学を学んでいたけれど今は全く違う仕事についているので「学歴は関係ないよ」と言っています。ただし、その学ぶ過程で培ったことは今でも大いに役に立っているし、自分を形成する礎になっている、ということも伝えています)

 

言いたいことは、「あなたの行っていることにはもっと価値があるんじゃないですか?」ということ。

 

どれだけの時間、どれだけの費用をかけて、今あるものを築き上げてきたのですか?

一生懸命向き合ってきた時間
辛いな、と思った時間

でもクライアントの笑顔で全てが報われたようになったあの気持ち。

そういったものが全て、経験値となり今のあなたを支えています。

 

そう、前述の体や心の苦しみを出せない、と同じように多くのインストラクターの方々が抱えるジレンマは

「こんなに身体や人に良いことを行っていて、こんなに頑張っているのにそれに見合う対価(報酬はもちろん、自分の為に過ごせる時間なども含め)を得ていない」と感じているということ。

 

これは僕がアメリカでスポーツ現場を支えるアスレティックトレーナー(ATC)として働いている時に感じたことでもありました。

いや、正確に言うと感じていたのだけれどそれを感じないようにしていた時間が長かったこと、でした。

 

アメリカのスポーツ現場では学生スポーツと言えどビジネスですから多額のお金が行き来します。選手は大切な商品ですから我々サポートスタッフも身を粉にして働きます。

時には命にかかわるようなことだって起こりうるので、気を抜けません。目の前の選手のために常に全力投球です。

最もひどいシーズンのときは、朝の4時に職場入りして職場を出るのは夜の11時という時期もありました。シーズンになれば月の半分は遠征。基本的には24時間オンコールの仕事です。

やりがいはありました。自分の好きなことをしていました。とても良い経験をさせてもらえました。

 

でもその時僕がもらっていた給料は日本円にして300万とちょっと、という位でした。

いわゆるDivison1というアメリカ大学スポーツ界では一番上のランクにある所でその程度でした。時給にしたら数十円とかせいぜい数百円とかそんなもので良く同僚と「ファーストフード店で働いている方が稼げるよね」なんて冗談を言い合っていたものです。

 

でも自分の大好きな仕事で、そんなお金のことを気にしているなんてことは認めたくなかったのだと振り返って思います。だってその仕事が大好きだから、これをやるためにわざわざ海越えてやってきたのだから。

でもこれって、自分で「お前の仕事にはそのくらいの価値しかないんだよ」って言っているのと同じことなんですよね。

もちろん勤め人であれば規定のお給料で働くということになります。自分で好きに決められるものではありません。

でもそれが何年働いても大して変わらないシステムの中でいて、自分が提示できる経験やスキルといったもの、そしてなにより自分の気持ちのバランスが取れなくなってきた時は、さて、どうしましょうか。

そういったことを考えるにも、自分の足で一度立ち止まってみることが大切なのです。

共通点その6:どこか人や環境のせいにしている

生きていれば色々あります。思い通りにいかないことも、人間関係がうまくいかないことも、たくさんあります。

自分のせいでなかったり、自分の力ではどうしようもないことも実際あるでしょう。

でもそれすらも含めて「自分の責任」として物事に取り組むことができるかどうか、です。

 

お話を伺わせて頂いていると、労働時間の過多で休みも取れない、自分の身体も心も疲れている、でもこれだけ働いている割には手取りが少なく辛い。でもお客様がいらっしゃるから、離れられない、、、

そういったお話をよく伺います。

その気持もよくわかります。自分が離れたら残された人たちはどうなるのだろう、真剣に仕事のことを考えていたらそれが一番最初に頭に上がるのは当然です。

しかし、厳しい言い方をすれば、これは「お客様のせい」にして、自分が自分のための決断をしていないのです。

そんな疲弊している状態のあなたをお客様は見たいと思いますか?その状態で良いレッスンやセッションを提示できますか?

 

「天気が悪いのも自分の責任」と思うのはやりすぎかもしれませんが、それくらいの気持ちでいたら、その労働環境だったら「その場を辞める」選択をするはずです。

辞めない、ということも「辞めないという選択を自分がしている」ということを忘れないでください。

お伝えしたいこと

自分の人生で責任をとれるのは自分だけです。

自分の人生で自分が求めるものを知っているのも自分だけです。

そして自分の人生を生きる事ができるのも自分だけです。

 

それに向き合うって大変だし、時に不安や恐怖に襲われます。

でも、その不安や恐怖にきちんと向き合った数だけ、見えてくるものがあります。

 

もしも、今あなたが苦しい思いをしているのであれば、一度立ち止まり自分と向き合う時間をしっかりつくって上げてほしいなと思います。

 

今月末からこういった事柄にビジネスの観点から向き合う講座の0期を開催します。第1期の開催時期は現在調整中ですが、決定したらニュースレターFacebookの僕のページでお知らせしようと思っていますので興味のある方はご登録をしておいてください。

 

ぜひ自分の意志で立ち止まる勇気、もってください。

決めてしまえば、必ず見えてくるものがありますから。

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それではまた

森部高史


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森部高史
自分軸ライフクリエーター。株式会社Pono Life代表取締役。Kukua Body主宰。アメリカ在住時でATCとしてトップレベルアスリートのケアにあたる。数少ないロルフィング®の資格を持ち、クライアントの身体と心のバランスを整え人生に寄り添い、「先生」と呼ばれる治療家やセラピストを指導する立場にもある。その人柄と結果を導くセッションと講座には全国から参加する人が後を絶たない。

ABOUTこの記事をかいた人

森部高史

自分軸ライフクリエーター。株式会社Pono Life代表取締役。Kukua Body主宰。アメリカ在住時でATCとしてトップレベルアスリートのケアにあたる。数少ないロルフィング®の資格を持ち、クライアントの身体と心のバランスを整え人生に寄り添い、「先生」と呼ばれる治療家やセラピストを指導する立場にもある。その人柄と結果を導くセッションと講座には全国から参加する人が後を絶たない。