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経営脳

商売敵を作る人に近寄らない方が良い理由

15年程前、教師をやっていました。中学・高校一貫の女子校で英語を教えていました。

女子の世界って怖いです。少なくともまだ若かった自分には恐ろしい世界でした。(苦笑いしながら大きく頷く女子校出身の方々の顔が見えますね!)

そして自分にはよく理解できない、こんな会話を耳にしました。

[voice icon=”https://open-cage.com/wp-content/uploads/2015/05/nagano2.png” name=”生徒A” type=”l icon_yellow”]「一体何なのよ。気に食わない。あいつ(生徒D)っていつも先生に可愛がられててさ」[/voice]

[voice icon=”https://open-cage.com/wp-content/uploads/2015/05/nagano2.png” name=”生徒B” type=”l r icon_blue”]「まじでー?なんかむかつくねー、そういうのって。媚び売ってんな、って感じ?」[/voice]

[voice icon=”https://open-cage.com/wp-content/uploads/2015/05/nagano2.png” name=”生徒C” type=”l icon_red”] 「えー、そうなのー?AちゃんとBちゃんが言うんだったら近づかないようにしようー。ありえないねー。AちゃんとBちゃんの方がずっと先生に可愛がられるべきなのにねー」[/voice]

 

良く聞く話です。

どうです?くだらないでしょ?

 

Aの敵は普段仲良くしているBとCにとっても敵になってしまうのです。BとCには関係のない話なのに。

 

そしてこういう類の話において、殆どの場合生徒Dは生徒B、Cのことも、おそらくは生徒Aのことも敵と思ってないどころか、相手にすらしていません。

 

ね、くだらないでしょ?(2回目)

 

とはいえ、学校という狭い世界で過ごしていて、思春期という、承認欲求や自己顕示欲が強くあらわれる時期であると同時にそこまで自己の確立も自分自身に対する信頼も薄い難しい時期ですから、仕方のないことでもあります。

 

それもまた自己成長のプロセスだったりもします。(生徒Dにとっては迷惑千万な話でしかないのですが)。若さゆえ、仕方のない時期ともいえます。

ただね、これが許されるのは「狭い世界にいる」「思春期の多感な時期の若者」だからなんです。

 

20歳超えた人間がやっていたら、ただの自分で結果をだしていない理由を他者に責任転嫁する無責任な存在でしかありません。

他者がある人から評価を得ている(生徒Dが先生から評価を得ている)、それに対して他者が不満を持つ必要なんて1ミリもないのです。

自らの行動で自分が望む結果を出せば良いだけ

それが羨ましいと思うのであれば、自分もきちんと評価してもらえるような行動を取り続ければ良いだけの話です。

それをやってもいないのに、他者批判をして、しかも周りに言いふらして共感を得ようとしているのは愚の骨頂ですよね。それに対して同調している人も同じくらいレベルが低いです。

 

もういい大人になったら、そんな馬鹿みたいな話とは無縁で、自分の成長のため、誰かの問題を解決するため、社会貢献のために「自分ができることは何か」ということに焦点を絞って日々生活をしているはず、ですよね?他人の足を引っ張ろうとするのではなく。

驚くべき現状

しかしながらですね、驚くべきことにトレーナー、治療家、セラピスト業界ってこういうことが性別問わず、結構起こっている。

自分が男性だからか、男性の間で起こっている事をよく耳にしますが、30代とか40代にもなって、自分がやるべきことに注力するのではなく、他者を批判したり、こき下ろしたり、引きずり降ろそうとすることに力を注いでいる人がたくさんいます。

僕も言われる事は多かったですし、今でもなんだかんだ言っている人の声は耳に入ってきます。

最初の頃は気にしてしまっていましたが、今はもう気にしていません。

独立してから襲われる孤独や批判もありましたが気にしないでいいですよ以前あげた下の記事は各方面で反響をいただき、いまだに日々読んでいただけているようです。 [kanren postid="6007"...

誰かの足をひっぱり、引きずり下ろすことで自分が格上と思いたいのでしょうが、自分の位置は1ミリも上がっていないどころか、より下がるだけです。

本当にくだらない。

 

こういったことが、驚くべきことに日常的に起こっています。この業界が伸びていかない大きな理由でもあります。

  • 「あいつはこんなことをやりはじめた、そんな経験もないくせに。」
  • 「資格もないくせにそんなことを言うなんて許せん。」
  • 「自分で宣伝しているなんて恥ずかしい奴だ。」

 

もうね、ほっとけ、って話なんです。

お前に言われなくても、本当にしょうもない物や人だったり、中身のないものであったなら世間に相手にされないで、消えていくだけなのだから。

 

その人に近い関係で、アドバイスがあるのなら伝えればいい話です。

でもたいていこういうことでギャーギャー言う人は、大して面識もない人です。そして勝手にこっちを「商売敵認定」している人達。

正確にいうと、「商売敵認定」しているとは本人たちは認めません。ただ相手のことをギャーギャー言っている時点で、気になる存在になっているんです。本当に気にもとめていない相手だったらそもそもギャーギャー言わないんですよ。

異性の前で着替えるのは恥ずかしくても、犬の前で着替えるのは恥ずかしくないでしょ?

そういうことです。

あなたは大丈夫でしょう、でもコミュニティーはどうでしょう?

いや、自分はそんな誰かに対してギャーギャー言ったりしないから大丈夫、と言う人がこのブログの読者には多いと思います。
ただ気をつけてください。

あなたが所属しているコミュニティーにそういった人はいませんか?

その人がその組織の上の人だったりすると、タチが悪いです。

商売敵を設定するメリット

組織やコミュニティーにおいて、商売敵、すなわち仮想敵国をつくるということにはメリットもあるからです。(といっても本当に自己中心的なものでしょうもないことなのですが)

それは、コミュニティー内の結束を強めることができること。

 

冒頭でお伝えした女子の会話と同じです。

Aちゃんの敵はB、Cにとっても敵。だからAとBとCは同盟国として共通の敵Dを設定するわけです。

 

そして一緒になって、ギャーギャー言う→連帯感が強まる→なんか達成した気分になる→自分たちって凄い!と勘違いする→自分たちが正しい!と思い込む→また敵を創り出す→ギャーギャー言う→以下繰り返す

こうやることで、自分たちは正しい、強い、と刷り込み連帯感を出していくという手法は昔からよく使われています。

 

ちょっと賢い人なら「あれ、、、これ、、、やばくないか、、、?」と気づくのですが、気づいても気づかないふりをしてその場にいて同じ行動を取り続ける人がほとんどです。

なぜか。

 

そこから抜けたら同じような報復を今度は自分が受ける番になるのではないか、という恐怖感があるからです。(そしてそんなことを元々行っている組織ですから、確実にそれは起こります。)

そうやって、恐怖感による統治で抜けられない状況をつくっているわけです。

 

でもこれって本当に何も生み出していないのです、組織のトップの利益以外は。非常に自己中心的なものの考えであり、行動でしかありません。

 

キングコングの西野さんは色々と批判されることもあるようですが(その批判の多くはご多分に漏れず的外れすぎて、全く理解できないものです)、最新刊『革命のファンファーレ』内で、アンチは良い燃料だから、批判コメントはとにかくリツイートしたりシェアをする、と綴っています。多くの方が同じやり方をしています。

SNSなどオープンな所で議論をしているのならともかく、クローズの環境(セミナーなど集会、会員制サイト、メルマガなど)で批判を行っていることも多いので、そちらが中心になっている場合は余計にタチが悪いです。

他社批判を行う人の特徴

今まで様々な組織やコミュニティー、個人の活動をみてきましたが、他者批判を行っている所というのは大体以下の状況があてはまります

  • 自分に自信がない
  • 愛されている経験や実感がない
  • 自分の行っている事に自信がない
  • 自分の活動に後ろめたさがある
  • 売上をあげることができない
  • 順調だった売上が落ちてきた
  • 以前より求心力がなくなってきた
  • 人の集まり(集客)が悪くなってきた
  • やりたいことができていない
  • やりたいことを他の人はやれている
  • 自分の行っていることに不満がある
  • 人にどう思われているのかめちゃめちゃ不安
  • 認めて欲しいのに認めてもらえない

他にもあげればキリがありませんが、こういったことが当てはまります。

あなたが本当にやりたいことは何ですか?

いかにその組織やコミュニティーにいることが不毛であるか。関わっていることで自分の価値を下げることになるのか、もしあなたの身の回りでこんな事が起こっているのなら、早くそこから離れ、自分が本当に行いたいことは何なのか、しっかりと向き合うことをオススメします。

本当に自分のやるべきことに注力していたら、他の方の活動に力やインスピレーション、アイデア、刺激などポジティブな面を受け取ることはあれ、わざわざ揶揄したり、足を引っ張ろうとする暇なんてないのです。

やるべきことをやっているのであれば。

大丈夫、最初は怖いかもしれませんが、自分が諦めずにきちんと活動していれば同じ想いを共有して、良い方向に進んでいける本当の仲間が出来ていきますから。

それではまた

森部高史


ABOUT ME
森部高史
株式会社Pono Life代表取締役。Kukua Body主宰。アメリカ在住時でATCとしてトップレベルアスリートのケアにあたる。数少ないロルフィング®の資格を持ち、クライアントの身体と心のバランスを整え人生に寄り添い、「先生」と呼ばれる治療家やセラピストを指導する立場にもある。その人柄と結果を導くセッションと講座には全国から参加する人が後を絶たない。現在は自分の知識や経験をオンライン化していく方法を個人事業主や小規模法人経営者に伝えている