「あぁ、忙しい、忙しい。今日も予約がいっぱいだ。いったいいつ昼ごはんが食べられるだろう」
そのような状況を聞いた時、あなたはどう感じますか?
- 「そんなに予約が入っていて羨ましいなぁ」でしょうか
- 「本当はそんなに忙しくないんでしょ?」でしょうか
- 「わかるわー、自分も同じ感じだから」でしょうか
それとも
「何やってんの?」
でしょうか
目次
東京で活動しているトレーナやセラピストは忙しい!?
自分自身は東京の港区にある麻布十番にオフィスを構えているので、他の地域のことよりも当然東京での周りの人たちの様子を見聞きする機会が圧倒的に多いです。
その時に地方の方から寄せられる声としては
- 「東京っていいですよね、色々な機会が日常的にあって」
- 「やっぱりエネルギーありますよね」
- 「ビジネスをするならやっぱり東京ですよね、瞬発力が違います」
- 「刺激ありますよ、やる気に溢れていて」
ということがよく言われます。
でも、これも「本当かな?」とおもっています。
僕には、「追われている」ように活動している人が圧倒的に多いという印象だからです。
予約が多すぎて、自分の時間が持てないという矛盾
開業当初に良くある不安のNo.1は
「お客さんが来てくれるかな、、、」という不安です。
売上が立てられなければ、事業の継続ができませんし、自分の生活を成り立たすことができません。
家族を抱えていたり、小さなお子さんがいらっしゃればなおさらその重圧は肩にのしかかってきます。
ただ、大体の場合余程おかしな事をしていなければ、ある程度仕事はまわりはじめます。
1年目の不安が少しずつ払拭される2年目。そして3年もたてば馴染みのお客様も増えて、今の生活に対する不安というものは減って来る方が多いでしょう。
ただし、今度起きてくるのは「3年目の壁」。
この頃によく聞く悩みは
- 「今は良いけれど、この先が不安」
- 「いつまでこのペースで仕事ができるのか」
- 「馴染みの顔ばかりで、徐々にその人達が離れていく割には新しい人たちが入ってこない」
というようなこと。
この一番大きな原因は、「経営者」としての視点がないまま「職人」として突き進んで来てしまっていたからです。
そして、自分の知る限り、東京ではこの「3年目の壁」にあたっている人がものすごく多く感じるのです。
3年目の壁を抜けるには
3年目、といっていますが5年目でも10年目でもずっとだましだまし、ごまかしながら継続して続けている人はとても多いです。
それでも「どうにかやれる」ものです。ただ、後になればなるほど問題は大きくなります。
人間年を重ねれば重ねるほど、抱えるものは大きくなりますし、なかなか素直に動きやすい状況にいられなくなったりもするのが常だからです。(とはいえ、どのタイミングでもおそすぎる、ということはありませんが)
また自分自身の収入だけで生活していく必要がなく、家族やパトナーが生活の補助をしてくれる環境にある方は、わざわざ「経営者」の視点を持つ必要もないでしょう。
ここでの話は「自分で身を立てる」ということが大前提の話です。
その上でお伝えするとなると、予約が沢山埋まっていることは素晴らしいことではありますが、それは「職人」としての成果であって、その状態を継続していくための「経営者」としての視点がない限りは、先細りであり、閉塞感を感じることになります。
東京で活動している方々を見ていて、疑問であり、心配になるのは
「忙しすぎて、セミナーにいけない」
「忙しすぎて、自分の時間が持てない」
という本末転倒なことを平気で言う人が多い、ということ。
そう言っている間は、今のステージから抜け出せるはずがありません。
なぜなら、それらは一番最初にスケジュールをブロックしておくべきものだから。
誰のための勉強であり、誰のための仕事なのか
技術や知識を磨けばそれに比例して売れるというわけではありません。売れるためにはその価値を届ける必要があり、その方面での努力も今の時代は必要なのです。
しかし、それでもプロとして技術や知識を磨くことは、呼吸をするように当たり前に行い続けなければならないものです。
にも関わらず
「ずっと行きたいと思っているセミナーなのだけれど、仕事が忙しくいけません」
といつまでも言っているとしたら、その人のレッスンやセッションは単に、貯金を切り崩しているだけのものになります。
それでは、結局クライアントにとっても良いものを提供できるようにはなりません。
仕事が忙しくて自分の時間が持てないと言っているあなたに伝えたいこと
あなたにとって、仕事が大切だということはわかります。
仕事ってとても楽しいものです。だから人生において、他のことに目もくれず仕事に没頭すると言う時期があってもいいと思います。
自分もそういう時間があったからこそ、今提供できているものがあるということは言えます。
しかしながら、視野が狭すぎたと感じることも多くあります。
そのために、貴重な20代後半から30代前半の時間を本当に必要なことのために使えていなかったこともあります。だからこそこういうことを、今、自分の言葉で伝えているわけですが、仕事は人生の一部でしかありません。
仕事が人生、という風にしないでください。
人生において、達成したいことを手助けしてくれるのが仕事であって、仕事が人生の目的ではないのです。
大切なものからまずはその時間、スペースを確保してください。
そうしなければ、いつまでたっても「忙しい、忙しい」と追われるだけの人生になってしまうから。
あなたの人生にはもっと大切なことがあるはずです。
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それではまた
森部高史