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セルフコントロール

立ち止まる勇気、やりきる強さ

 人はなぜ学ぶのか

人は学び続けることが使命であるように思います

学ぶということはライフワークであり、責任であり、使命であると

それは学問的なものだけでなく、日常生活の中から感じ取っていく、ということも含めてになりますが、今回は職業的な所から、各々の分野で「学ぶ」ということについて思う所を書いて行こうと思います

何を学ぶのか

アスレチックトレーナーという経験、そしてロルファー™というボディーワーカーとしての活動から「身体に関わること」をこの10年近く行ってきています

身体に関わることをしていると、本当に知らないことだらけだな、って思います

一口に「身体に関すること」と言っても、その分野は多岐に渡ります

(しかも一個一個も非常に深い)

骨、筋肉、血管、神経、内臓、などなどの解剖学

身体の中では何が起こっているのかを知る為の生理学

運動している時には何が起こっているの?の運動生理学

その動きはどういうこと?を知るバイオメカニクス

どの筋/腱/靭帯が損傷しているのかをしる評価方法

どうやったらより早く、安全に機能回復できるかを知るリハビリ

パフォーマンスをあげる為のウエイト&コンディショニング

そして身体を整え、さらに身体のIQをあげるボディーワーク

etc, etc…

ボディーワークの中にも自分が行っているロルフィング®意外にもフェルデン、ジャイロ、などなど色々ありますし、セラピー系の物をいれるとそれはもうどれだけあるんだ!という感じで数え上げたらキリがありません

これ、全部学びますか?学べますか?

なぜ学ぶのか

冒頭で、「学ぶ」ということはライフワークであり、責任であり、使命であると書きました

ここでは「身体に関わる」仕事という前提で書いていますが、恐らく他の業種でも共通する所はあると思うのですが、人に関わる以上、責任を持ってその人と関わっていく、ということになります

だから知らないよりは知っていた方がいい

 

でも前述のように、そこには非常に多くの分野が存在し、その一つ一つも物凄く濃くて深いものになります

 

既に何らかの活動をしていて、人があなたの所に来てくれているという立場であればなぜまた新たに何かを学ぼうとしているのでしょうか?

それは自分が目指す方向にそれがあるからですか?

ぶつかっていた壁を打開するヒントがありそうだからですか?

それとも誰かが既にやっているから、やっていた方が箔がつくからでしょうか?

 

もう一度聞きます

なぜそれを学ぼうと思うのですか?

好奇心、向上心って素晴らしい!

新しいことを学ぶ、ということが悪いと言っているわけではないので誤解しないでくださいね

僕自身も様々なセミナーをさせて頂いて、それが参加してくださった皆様のお役にたっているなら、そして皆様が接している方々への助けとなるヒントがあるならこんなに嬉しいことはありません

 

ただ、こう言うことをしていると同業者の中でも、とにかく「資格」を取ることが目的になっているというか、何か目新しいものがあったらとりあえずそれを取る、というようなことをしている人達も見かけます

それって何なのかな、と

中には資格をもつことでマーケティングツールのようにしている方もいらっしゃいますが、果たしてそれって?と思ったりもするのです

 

「うちは野菜も売っていて、お肉も売ってるし、魚も売ってるよ、それだけじゃなくて網戸も売ってるし、車も売ってる、そして下水工事もするし、子守りもするよ!だから任せて!」

 

って言われてもあなたの専門性って何ですか?ってなっちゃいますよね

繰り返しになりますが、新しいことを学ぶということが悪いという訳ではないので誤解しないでくださいね

 立ち止まる大切さ

ただ、次の物に進む前に「立ち止まる時間」があったか、「やり切った」部分があったか、って凄く大事な所なのではないかな、と僕は思うのです

 

ちょっと極端な例かもしれませんが、、、例えば自分の肩書きにもあるアスレチックトレーニングとロルフィング®(ボディーワーク)を例にとると

アスレチックトレーナー(学生含む)として活動していて、足首のテーピングをする機会がある競技に関わっているとしましょう

そんな環境にいて、テーピングを1分以内に綺麗に、機能的に巻くことすらできないのに、いろんな知識を詰め込んだ所で人間の身体の細かい所まできちんと把握し、しかも意思を持って動いている人間の身体をより良い方向に持っていくことが果たしてできるのか、と

 

「できるのか、と」って書いていますが、今までの自分のアメリカと日本で学生を見て来た経験上そういったことすら出来ない子はやっぱり色々な所で穴が大きかったり、雑だったりします。何をするにも。

(じゃあテーピングを1分以内に綺麗に巻けたら何でも素晴らしくできるのか、っていうのはまた違うので誤解なきように、、、あくまで一つの例です)

他にも人の身体を触って整えていくロルフィング®をしている所からすると、例えば年に100時間すら人の身体を触っていないのに(数字は適当に言っているだけで、何か明確な数値があっていっている訳ではありません)より繊細なタッチの物だったり、違う手法を学んだ所でどれだけ活きるのかは甚だ疑問です

学ぶ理由ってもしかして、、、不安だから。。。!?

好奇心、向上心から新しいことを学ぶっていうのは素晴らしいことだと思います

そういった努力はいつか何かに繋がっていくと信じています

でももしも、その努力が

「これをしていないと不安だから」

「新しい物をしっていないと取り残されちゃうから」

というもの「だけ」で行っているのであれば、立ち止まる勇気を持って、今自分が行っていることを充分に掘り下げてみてはどうでしょうか

最初の方にも書きましたが、どんなことでもひとつひとつは凄く深いです

だからやりきったと思える時に見えてくるものがあります

次の一手を踏み出すのはそれからでも決して遅くはないし、むしろその方が次に行うことにも大きなプラスになって得る物が大きいのではないでしょうか

そしてせっかく学んだのなら

ぜひぜひ、アウトプットをしてください!

インプットばかりの作業だと「分かった気になる」んです

そして、それを誰かに伝える「アウトプット」という作業は本当に分かっているかの確認作業になります

学生なら仲間内での勉強会でもいいでしょう

すでに「プロ」として対価を得ている立場の方なら、セミナーを開催するのもいいと思います

決して思わせぶりなブログだけで終わらないでくださいね 笑

もしもそこで「いや、セミナーは自分には、、、」と思われているのであれば、非常に勿体ないです

そんなときは、なんで自分はセミナーを開くことができないと思っているのか、って深く考えてみたら何か発見があるかもしれませんね

色々と書きましたが、、、

僕もまだまだ知らないことが沢山あって、知りたいことが山ほどあります

これからもセミナーに参加したり、何かをまた学ぶということも沢山あると思います

学ぶって素晴らしいことです

でも同時に「自分はこれが出来ます」「これはやってきました」っていうベースをしっかり持っていくということも大切にしていきたいなって思っています

そんな今、自分にあるもの

今まで頑張って身につけて来たものって何なのかを自分が認めてあげる

そんな時間があると、色々な所でプラスの作用が生まれてくるんじゃないかな、なんて思います

こんなことを考えている自分ですが、そんな自分が開催するセミナーが、これを読んでくださった方々の方向にそっていて、参加してみたい!なんて思ってくれる方がいたらこれはまた嬉しいことです

 

それではまた

森部高史


ABOUT ME
森部高史
株式会社Pono Life代表取締役。Kukua Body主宰。アメリカ在住時でATCとしてトップレベルアスリートのケアにあたる。数少ないロルフィング®の資格を持ち、クライアントの身体と心のバランスを整え人生に寄り添い、「先生」と呼ばれる治療家やセラピストを指導する立場にもある。その人柄と結果を導くセッションと講座には全国から参加する人が後を絶たない。現在は自分の知識や経験をオンライン化していく方法を個人事業主や小規模法人経営者に伝えている