あれ?これどこかでみたことあるぞ?
これだけネット社会が発達すると、いろいろな所で同じようなことに遭遇することがあります。
「コレ、自分が書いている文章のコピペだな、、、」
または「これうちで使っている画像じゃないか、、、」ということに。
僕も今までに何度もあります。偶然発見したもの、仲間に教えてもらったもの。
それを発見した当初は嫌な気分になりました。
でもこれだけネットが発達している社会ですから、完全ホームページ丸写しのコピペでなければある程度はしょうがない、というよりも、どうしようもないというのが正直な所です。(サイトで右クリック禁止とかの対処をすれば良いのでしょうが)
目次
よくある話ではあるようですが、、、
実際こういった被害にあわれている方は少なくありません。
ジムの理念がそのまま使われていた、とか
ホームページが丸まるコピーされていた、とか
施設やセミナー時の写真がつかわれていた、とか
お客様のビフォーアフター写真が使われていた、とか
よくある話のようです。その時点で、なんだそりゃ、、、ですが。
先日も僕の経営するボディーワークサロン Kukuna Bodyのコンセプト【からだはこころのいれものだから】をそのままに使われ、他の文章も自分のブログのコピーだなぁ、、、というのがありました。
そのことをFacebookの自分のページに書き込みました。
サロンのコンセプトは子供と一緒
サロンのコンセプトって自分の子供みたいなものなのです。自分たちが大切にしているものを、どうやってシンプルに伝えるか。
だからとても愛着があります。
お陰さまで、ご利用くださるクライアントの皆様にも
「良いコンセプトですね」と言って喜んでいただけています。
仲間たちにも「これ、お客様に伝えるときに使ってもいいですか?」と言われたら「どうぞどうぞ」と言っています。
一人でも多くの人がその繋がりに気づいて、身体も楽になって自分らしい人生を楽しんで送ってくれたら嬉しいから。
本人からの許可があるのであれば何の問題もありません。こういうのって当事者同士の話だから。
だけど見ず知らずの人、特にSNSで繋がったばかりの人が堂々とそれを丸パクリして、投稿しているのをみるとさすがに
「うーん」となります。
それから守るのであれば、商標登録をする必要があるということになります。
それも自分の世界を、自分の世界を好きで集まってくれる方々を守るためには必要なことなのかもしれません。
同時に、それを取り締まる労力が無駄だという考え方もあります。
例えばロルフィング®も登録商標なので、Rolf Instituteを卒業し、現在も登録しているメンバーでなければ使用できませんが、実態はいろいろな所で使われていますし、それが取締されているか、といえば、、、と言う現状があります。(だからといって使っていいということにはなりませんが)
「それだけ多くの人に声が届いているからだよ」、と言って頂くことにもなりますし、相手にしてもしょうがないので自分は自分がやれることをやるだけ。
今回の件に関しては、自分の投稿がきっかけで、仲間もブログを丸まるコピペされていたことが発覚したそうなので、いろいろな所から同じようにコピペして自分の意見としてそのままに発しているようです。
隠れる根深い問題(仮説)
こういった行為自体は問題ではあるのですが、それよりももっと根深い問題があるのではないか、という仮設をたててみました。
それは
やっぱり【食っていけていないトレーナー/インストラクターが多いのではないか】という
こと。
そもそも自分の言葉で発信していることができていれば、わざわざ完全コピペする必要というのはないはずです。
今の時代、目新しいことなんてそうそう生まれません。
アイデアのほんとんどは既にすでに世の中に存在していて、それらをどう組み合わせるか、または削るか。
だから本当に誰もが思いつかなかったような革新的なアイデアというものではなく、いま存在しているものをどのようにとらえ直すか、という時代になっています。
結果、「どこかで見たこと・聞いたことがあるなぁ」と言うような印象を受けるのです。
ビジネス本なんか読んでいてもそうですよね、基本的にはどの本にも同じようなことが書いてある。
音楽などでも自分が子供の頃、親がよく「お前たちの聞いている音楽は何聞いても一緒に聞こえる」と言っていました。
つまりはそういうこと。違いを知っている人にはわかるけれどそうでない人には【同じようなもの】としてしか認識されないくらい似通っているものがたくさん存在しているのです。
そんな時代ですから、根本の考え方が同じであったり、表現が似かよってくるのは避けられません。
そこに自分の考えや経験を加えることから、自分らしさやオリジナリティがでます。
自分の言葉で届けること
人のものをそのままにコピペするのは、自分から発せられる経験や知識が存在していない、(厳密に言うと存在しているのだけれどその術を知らない)ということ。
それでは自分が提供しているものを伝えられない。
だから人のものを使う。
果たして、自分が大切にしている世界観や提供しているものを自分の言葉で伝えられない人に自分の身体や心を預けたいか、サービスを提供してもらいたいか。
僕はNOです。
おそらく多くの人にとって答えはNOでしょう。
それより僕は、技術や知識は未熟、経験もまだ足りないかもしれないけれど、自分が届けたいものをはっきりともっている人からはセッションを受けます。
「パクった・パクられた」という小さな話ではなく、こういうことを、大きな協会に属するマスタートレーナーという立場の上級資格を有している人が行っている現状の方が怖い、と思ったのが率直な感想です。
結局そうしないと届けられない。売れていない苦しい現状があるのではないか。
あくまでも仮説ですが。
仕事は与えられるものではなく、創り出すもの。そのために、、、
自分の届けている事が明確で、仕事を作り出せている人ならそんな暇はないのではないか、と。
「真似をした人がオリジナルの人を超えられることはありませんからね。それだけ面白いことをやっている、ということですよ」
そう言って頂けることはありがたく、嬉しいです。
パクられた!という方は、そう思ってもっともっと面白い事をやっていきましょう。そして届けていきましょう。それがあなたの価値になります。
オリジナルとは深みが違うから、メッキはすぐに剥がれます。
言葉と言うのは無力です。そこに心が存在しなければ。
自分の表現を見つけよう!
自分の体験と折り合わせることで表現と言うのは生まれ、意味をなしていくから。自分自身の表現を見つけていきましょう。
そしてそれをドンドン世の中に出していきましょう。
そうすることで、自分の声が届き始めるから。
完成したものを出していく必要はありません。
未完成のうちからドンドンと出していきましょう。
それが完成に近づく唯一の方法です。
自分の言葉で語り続ける、それができたらちゃんと結果はついてきて、今よりずっと世の中に価値を届けることができるようになり、結果的に売れているようになる。
そんなトレーナー・インストラクター、そしてセラピストが増えていって欲しいな、とおもいます。
もっと具体的にどうしたら良いのか、という方は
それではまた
森部高史