その手を離す覚悟はありますか?

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森部高史

自分軸ライフクリエーター。株式会社Pono Life代表取締役。Kukua Body主宰。アメリカ在住時でATCとしてトップレベルアスリートのケアにあたる。数少ないロルフィング®の資格を持ち、クライアントの身体と心のバランスを整え人生に寄り添い、「先生」と呼ばれる治療家やセラピストを指導する立場にもある。その人柄と結果を導くセッションと講座には全国から参加する人が後を絶たない。

こんにちは、株式会社Pono Life代表取締役 /Kukuna Body代表の森部です。

基本的に人に関わる仕事をしている人って優しい人だと思います。「誰かの役にたちたい」とか「自分はこれによって救われたから」とか。だからとても面倒見が良くて優しい。

でも面倒見が良い、優しいということと、手を離さずにいることは似て非なるもの。

クライアントや患者さんの手を離すことができますか?

本来の目的は「自立するためのお手伝い」のはず

治療やリハビリ、各種エクササイズ指導、ボディーワーク、そしてセラピーと言われるものの根底にあるものは「自立」するためのお手伝いだと僕は思っています。

自分のところにはもう用がなくなった、というのが一番なわけです。究極的な話、こういった職業が存在する必要がなくなってしまうくらいがいい。

それでも毎日、めまぐるしい時間の流れのなかで様々なことがおこっていますから、きっとなくなることはありません。セラピストのところにたどり着くまでに様々な時間の経過があるから、上手に利用する時には利用をしたらいいと思います。

 

ただ時に、セラピスト側が「優しさ」を取り違え、クライアントの手を離すことができていないケースを目にすることがあります。

本人としては一生懸命なのですが、その裏側には「深いところで自信がないから必要とされていることで、(セラピスト側が)安心していられる」といったものが見受けられることが多いです。

違う観点では「経営的に安定するから」という理由で手を離さずに囲い込むという残念なケースもあります。

 

言われるがままに、相手が求めるものを与えていること

本人の意向や感じていることを共有しないままに、自分がいっている通りのことをやりなさい、となっているのもその一つ。

プロとしての自覚と行動を

自分や相手の都合ではなく、その人にとって何が本当に必要か、ということをプロとして考え行動に繋げられていますか?

必要とされていないかもしれない、と感じることはこういう仕事をしている以上は恐怖です。自分の存在意義に疑問を呈することになるから。

でも本当に自分が行っていることに誇りがあるなら、そこには必ず必要性が見つけ出せるし、不安になることもない。まず探るべきは他者のニーズではなく、自分自身を掘り起こすことではないでしょうか。

魚の釣り方を教えよ、なんて言葉も

出典元は定かではありませんが、英語でこんな表現をみたことがあります。

Give a man a fish and you feed him for a day. Teach him how to fish and you feed him for a lifetime.

「魚を与え食べさせたらその人はその日は生き延びられるでしょう。しかし釣り方を教え食べさせたらそれは一生のものとなるのです」

と訳してみたらこんなところでしょうか。

子供が自転車に乗る時だってそうですよね。いつまでも倒れないように後ろで親が自転車をささえていたら倒れることはないだろうけれど、いつまでたっても自転車には乗れません。

手を離すからこそ次のステップがある。

そこに危険性が伴う時はあるから、その時はしっかりと手を握っておいてあげる。その時から、いや手を握り始める前からいつ、どのタイミングで手を離すことになるのかを見据えていることができているか。そして手を離したあとも「もう知らないよ」ではなく、遠くからでもその人の存在を心に置いておけるか。

それがとても大切なことだと思います。

 

豊かな土壌は芽を育てます。しかしそのままでは芽はいずれ腐りはててしまうもの。

必要とされるのはとても嬉しく、ありがたいことです。しかし依存させてしまってはその芽が花を咲かすことはありません。

手を離さないのか、手を離せないのか、今一度振り返ってみると見えてくるものはなんでしょうか。

 

それではまた

森部高史


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