【なんでこんなことまで話をしてくれるんですか?】
富山から京都まで来て話を聞きに来てくれた青年との会話の中で、自分の中にあった大切なものをまた思い出させてもらいました。
彼からの質問は
「トレーナーとして、セラピストとして活動する中でなぜ「ぽのビジ」というような個人事業主として活動していくために大切な考えや、お金の話をするようになったのか。また、継続的に発信をするようになったのですか?」
目次
お金や個人事業主としての仕事の仕方を発信するようになった理由
単純に言うと、もともとは悔しかったから。
帰国してすぐに学生トレーナーの集いで講師として呼んで頂いたんですが、そのときのパーティーで学生からこう言われました。
「でもトレーナーって食っていけないじゃないですか。だからやる価値ないかな、って」
と言われたのがショックだったし、悔しかった。
同時に、申し訳なかったんです。
この道を先に進んでいるものとして、そういった現実しか見せられていなかったことが。
トレーナーやセラピストとしてやっていくことは簡単ではないのは事実
トレーナーやセラピストとしてやっていくのは簡単ではないと思います。大変なことも多い。
お金を稼ぐことを考えたら他の仕事につくほうがよっぽどいい、ということも正直ある。
だけど、こんなにも良いことをしているのに、それが報われない人が大勢いるのが納得いかないし、もっとやれるよね、とも思う。
それはやり方次第だよ。
お金が全てじゃないよ。
やりがいがとってもあるよ。
言いたいことや伝えたいことはたくさんある。
だけど、「○○じゃない」と言っていいのはそれを手にしている人だけ。
「学歴じゃない」と言っているひとは学歴がある。
「顔じゃないよ」と言っているひとはイケメン or 美女
それを手にしていない人が言っても「何言っているの?」でおわっちゃう。
トレーナー、セラピスト業界では「こういう仕事はお金じゃないから」という人が多い。
だったら、無償でやってるの?っていう話。
問題をすり替えてはいけない。
はじめからうまくいくわけではなかったからこそ、伝えたいことがある
日本に帰国して、ロルフィングというだれも知らないようなことを生業として成り立たせていくとき、はじめからうまく行ったわけでは当然ない。
どうしてうまくいかないのかわからないこともたくさんあった。
悔し涙もたくさん流した。
でもその中で、自分に出逢えたことで人生が好転したと言ってくれるひとがいる。
本当に出逢えてよかったと言ってくれる人がいる。
最初からうまくいったわけではなくて、すこしずつの積み重ねが重なって、おかげさまで個人事業主としてやっていくには十分な収入を早い段階で得ることができるようになった。
だれも知らないようなロルフィングというものを基軸においていたとしても。
クライアントから頂いたあるヒント
そこから、あるときロルフィングのセッションを受けに来てくれていたセラピストのクライアントさんから
「なぜ多くのセラピストやボディーワーカーが仕事を成り立たせていくことが難しい中、世間で認知されているとは言えないロルフィングでやっていけるようになったの?」
そう聞かれたのです。
それに対する僕の答えは
「みんなやっているようなことで、特別なことはなにもないですよ」
だけど、その方は続けました。
「あのね、みんなやっていることなら、みんな仕事として成り立たせることができているの。だけど出来ていない。だからべぇさんにとって当たり前で特別でもないことが、その人達にとっては特別なことなんですよ。」
そう言われて、自分がやってきたことを簡単に伝えました。
すると
「そういうことを知れたら助かる人、たくさんいると思うよ」
そうは言われても、最初は半信半疑
「こんなこと、みんな知っているしやっているでしょ」と。
とはいえ、ここまで言ってくれるのだからその言葉を信じて行動に移してみることにしました。
まずは、自分がやってきたことの発信を続けてる。
すると、感謝される事が増えていった。
そこでわかったこと
みんな難しく考えすぎていることがある。
みんな考えすぎてシンプルなことを行動していない。
みんな一度はやるけどやり続けるということをしていない。
みんな頑張るけれど努力の方向性がそもそもの目的からずれている。
そんなことがわかるようになってきました。
だから、より一層つたえていくために発信も重ねたし、ぽのビジという講座を開始することにもなりました。
https://ponobiz.com/lp/
(現在、プレセミナーの募集は行っていませんが近日中に新しい日程をご案内します。ご希望の方はこちらのメルマガにご登録いただくと、お知らせのメールが届きます。いまなら無料のPDFも手に入ります。)
https://myponolife.com/lp/free-pdf/
【2019/01/26現在:今後配布を終了する可能性もあります】
自分ひとりだけが良いのであれば、わざわざやらない
自分ひとりでロルフィングで生計を成り立たせていくのであれば、それはもう充分に達成していたので、何も新しいことにチャレンジする必要もないし、ただ黙ってそのまま自分がうまくいくやり方を続けていればよかった。充実もしていましたし、楽しい。
だけど、それで見ることができる人はどんなに頑張ってもせいぜい一日7-8人。
でも僕の周りには、様々な身体の知識と技術を持つ専門家がたくさんいる。
その人達が、自分の知識と技術を周りの人たちに還元し、同時にきっちりとした対価を得るようになることができたり、自分の人生に迷いが減り、仕事で疲弊することなく、もっと前向きに、もっと力強く仕事に向き合うことができるようになれば、その効果はその先のクライアントにまで届き、より一層ハッピーな人が増えていく。
それができれば、自分一人ではせいぜい1日7-8人にしか届けられない身体の悩みの解決や人生の悩み事の解決につながる人が、100人にも1000人にも広がっていく。
それなら、やはり伝えていく必要があると思うからはじめたし、今も続けて伝え続けているのだな、と青年からの質問に答えるなかで再確認することができました。
正解なんてない。自分が納得しているかだけ
これをやったから、こうなる、なんていう正解はない。
人間だからそれを求めてしまうけれど。
でも、その不透明ななかで自分が進みたい方向にきちんと進んでいくことができているか。
独りよがりにならずに、届けることが出来ているか。
そのための行動を取り続けることができているか。
それだけ。
これをやったら悩みが吹き飛ぶ、一生悩まない。
そんなことはありえない。
ただ、悩むということが悪いことではない、ということ。
具体的な行動をどのように積み重ねていくかを考え、実行に移すことができるようになることが人生を楽しむコツであり、自分の人生を全うしていくための唯一の鍵。
はじめから、正解を期待するのではなく、動くからこそわかることがある。
それを今回の京都でも早速教えてもらえています。
これからも、自分が求めることに正直に。
そんな仲間とともに、悩むことや不安になることもあっても、自分が望む道ならば、という想いを大切に一緒に歩いていきます。
良い時間でした。
それではまた
森部高史