こんにちは、森部(@moribeimori)です。
私達の生活において、何万もの言葉が日々私達の身体を通り抜けていきます。
言葉にこだわることで人生が変わる、と言われたらその次の瞬間からどのような言葉を使い始めるでしょうか。
目次
語彙の多さはものさしの目盛りの細かさ
教員をしていた15年程前、「やばい」「うざい」「きもい」という言葉が生徒たちの間で用いられるようになりました。
若者たちの生活には、若者たちの文化がありますから、ひとたび使われ始めるとその浸透度は凄まじいものがあります。だからといって全員が使っているわけではないのですが、いたるところで「やばい」「うざい」「きもい」という単語と笑い声が飛び交っていました。
そして、これはたまたまなのかも知れませんが、そういった非常にキメの荒い言葉を使っている子どもたちにはある共通点がありました。
それは
【自分の感情のコントロールができない子が多い。】
上記の言葉は基本的には否定的な物事を表す言葉です。やばい、に関しては「やばいほどに美味しい」と言うように転用してポジティブな表現として用いられることはありますが、言葉としては否定的なもの。
なぜ、これらの言葉を多用する子たちは自分の感情をコントロールすることができないか、というと自分の中にある感情や気持ちを説明したり、表現する語彙をもちあわせていないから。
すると、相手に伝えたくても伝えられない、結果として憤慨したり、「もういい!」となるということを良く見かけました。
言葉に宿るエネルギー、言霊
昔から言葉には魂が宿ると言われています。それくらい言葉は古来より大切に扱われてきていました。
それが数値化されたり、証明されたりすることはなくとも長年言われ続けていることには、真理があるものです。普段発している言葉によって、私達の思考や行動、ひいては性格に関わってくるということは想像難くありません。
前向きで明るくエネルギーに溢れる人は、前向きな言葉を用いますし、後ろ向きで暗い人は後ろ向きな言葉を使います。
成果を出せない人に共通する3つの言葉K/D/Y
教師として学生を見ていた時、アスレティックトレーナーとして選手や学生トレーナーを見ていた時、そして現在の仕事において多くの人と関わりを持つなかで、成果を出せない人たちに共通する3つの言葉があります。
K:けど
D:でも
Y:やっぱり
この言葉がでてくると、その後には否定(言い訳)が続きます。
「けど、それって無理でしょ」
「でも、私の状況だと違うじゃないですか」
「やっぱり私には出来ない」
というように。
無理やりポジティブでいる必要はありません。
しかし、普段から何か提案をされたり、進言をされた時にKDYを言っていたり、「難しいなぁ」「嫌だなぁ」「やりたくないなぁ」というような言葉を言っている間は何も進展はありません。
そもそも取り組もうともしていないのだから。それなら「私はこれはやりません!」と宣言するほうがよっぽど良いです。
中途半端にやるから、中途半端なままになる。
自分にとっては困難に思えることも、難しく感じることもある
当然、すべての物事が簡単に済むかと言われたらそうではない時が多いでしょう。
しかしそれは、成長のチャンスなのです。
KDYが顔を出しそうになったら、「じゃあどうやったら出来るかな?」
そう考え始めるだけで、物事の取り組み方がかわります。
言葉で世界はつくられる
言葉の持つ力は非常に強いです。
それはポジティブな言葉も、ネガティブな言葉もどちらも強い力をもっていますが、ネガティブな言葉はポジティブなものよりも大きく聞こえて自分の心を支配してしまいます。
言われて嬉しかったことと、言われて嫌だったこと、どちらが思い出しやすいか考えてみると明白ですよね。
また、本人は冗談まじりで、皮肉を言っていたり自虐的な事を場を盛り上げる為に良かれと思っていっていても、それはそのまま自分に「性格」として返ってきます。愚痴やゴシップと言う類も同様です。
そして以前にも書きましたが、類は友を呼びます。
すると自分の身の回りを囲む環境が否定的な言葉で囲まれるようになる。しかしこれはその環境にいると自分は気づけないもの。
だから普段からの言葉遣いは大切になりますし、本を読み語彙や表現の幅を身につけたり、触れたりすることが大切になってきます。
そうすることで、物事を少しずつ細かな尺度で感じ、受け入れられる事ができるようになるから。
普段、自分が使っている言葉を振返り、大切に扱ってみて下さい。
人生が変わり始めますから。
それではまた
森部高史