「どうしてそんなにバランス感覚よく発信できるのですか?」
ありがたいことにブログやメルマガの読者の方々からそういったお声を頂くことが頻繁にあります。
今日の質問にお答えシリーズは千葉県の治療家さんから頂いた「人と関わる時に大切にしていること」についてです。
発信について、自分でバランス良くしなければ、と思って書いてることはないのですが、その中でも大切にしていることがいくつかあります。
その1つは上記の「バランスを良くしようとしない」、ということ。バランスを取ることを意識している時点で既にバランスは崩れているから。
もう1つは、色々な視点を尊重するということ。
専門家であればあるほど、そして学んでいることが素晴らしいものであればあるほど、僕達はその学んだことを信じます。
これは当然のことですよね。
ただ、時にあまりに熱心であるあまりに、他の物事が見えなくなり、「自分の信じてきたこれこそがホンモノ!」となることがあります。
それだけ強く信じられるということは、とても大切なことだし、素晴らしいことではあるのですがそれが「これこそがホンモノ!」でとどまっているのであればまだ良いのですが
「だから他のものはニセモノだ!わかってない奴らが多すぎる!」
となってしまう人をたくさん見てきました。
それだと、せっかく良いことを学んできていても、そういったアウトプットの仕方をしてしまうことで、凄く狭い世界で息巻いている状態になります。これって誰も幸せな人をつくりださない。
だから、自分はそうはならないぞ、ということを意識しています。
とは言っても、自分自身最初から出来ていたのかと言われたらそうではなく、同じように他の物を受け入れられない時期も若い頃はありました。
しかしながら物事には色々な側面があります。
1つの物事も異なる角度から見れば見えるものが異なります。全てのことを知っているなんていうことはありえない。
だから、絶対的に思えても、それは単に自分が知らないだけということが多々あるわけです。
「自分が絶対的に正しい」と思っていたのは、自分が単に無知なだけだったと実感しています。
アメリカ生活が教えてくれたこと
アメリカの様々な地方で生活と仕事をしてきて感じたことがあります。
それはDiversity(多様性)の重要さ。
Diversityのない組織は成長が止まります。
Diversityを受け入れられない組織は廃れます。
結局器の問題。
多種多様性を受け入れられない、ということは基本的に学びが足りないということ。
自分に余裕がないということ。
物事を1つの側面からしかとらえられないということ。
なぜ僕たちは学び続けるのか。
それは、多様性を認められる自分でいる為です。
多様性を認められないのは、他のものをしらないから。そして自分に自信がないから。
ただこれにつきます。
「みんな、違う」そして「それが良いこと」として当たり前にとらえられるか
しっかりとした成果を出す人であればあるほど
「なぜそう思うの?」
「あなたがそうした理由を教えて」
そうやって、【違う】という事を尊重しながら話をすすめます。
その上で、組織として、チームとして、目指していることや目標、テーマなどからそれている場合には、その点を指摘し修正をしていきます。
決して頭ごなしに否定する、ということはありません。
そういったことをする人は無能の烙印を押されます。
学べば学ぶほど、自分がいかに何も知らないかを知ることになります。
想像力の問題
自分が何かを強く信じているのであれば、他の人だって何かを強く信じている。その想像力は持っていたいものです。
その想像力が働かず、他者を受け入れられないどころか、批判の対象にしてしまうようなことがあるのであれば、学びが足りません。
もしくはそもそも、自身が行っていることも信じきれていないということ。
自分が信じているものが素晴らしいのであれば、あなたが信じているものも素晴らしい。それでいいのです。その上でお互いの強みを活かしあえばもっともっと良いものが生み出せる。そうやってお互いの強みを使いあったほうがこの世の中はもっと良いものになる。
もちろん、自分と合う・合わないということは人間ですからあります。
そうであれば、そこからは距離を取っていれば良いだけで、わざわざちょっかいを出す必要も、傷つける必要もありません。
そんな時間があるのであれば、自分が信じているものをもっと味わい、伝えていけば良いわけだから。
人と関わる時に大切にしていること。
それは自分の価値観を絶対的なものとして、相手に押し付けていないかということ。
今まで支えてきてくれた恩ある方や、仲間に恥ずかしいことをしていないか、ということ。
そして、もうひとつ。
とても大切にしていること。
それは一人の人間の親として、子供に恥ずかしい姿をみせていないかということ。
これは自分にとって、どのようなことにおいても絶対的な指標となっています。
人の批判や悪口であったり、自分自身が言い訳ばかりして行動をおこしていないなんて姿を子供にはみせたくありません。
誰かを傷つけたり、批判したりすることで自分の権威性をあげ、それを仕事にして子供にご飯を食べさせるような親ではいたくありません。(実際はそれで権威性があがる、ということはなく下げるだけなのですが)
これは僕の価値観です。
あなたはあなたが大切にしていることを、しっかり大切にしてください。
それは他の人が大切にしているものを、大切に扱えることに繋がるから。
他の人が大切にしているものを、大切にできるくらい
自分が大切にしているものをしっかりと信じて下さい。
お互いが信じているもので、それぞれが望む形の幸せであったり目的が叶えられているのであればそれで良いのだから。
今日のあなたはどんな関わり方をしていきますか?
そして、それは家族や大切な人からどのように映るでしょうか。
私は多様性を認められる人と一緒に、お互いを高めあっていきたいです。
ご一緒しませんか?
それではまた
森部高史