あなたは、自分の大好きなものをどのように扱いますか?
自分だけのものとして、ひっそりと楽しみますか?
それとも、誰かに自分がそのことを、どんなに好きかを伝えますか?
楽しみ方は人それぞれ。
ただ自分が望むものを手に入れている人には、ある共通の秘密があるのです。
目次
楽しそうに生きる人の共通点
自分軸で生きていて、楽しそうに日々仕事も人生も過ごしている人には共通点があります。
それは、人に分け与えている、ということ。
何かを分け与える、となると、どこか物質的なものを想像してしまい、「自分にはお金がないから、余裕がないから無理」と思うこともあるでしょう。
確かに、時にはプレゼントのように物の時もあります。高価な物の時もあるでしょうし、そうではなくてちょっとしたお心遣いのように用意してくださることもあります。
ただ、それはあくまでも一面的なもので、その多くは、形のないものです。
「ありがとう」という感謝の言葉の時もあります。
「これはあなたに必要かと思って」と情報の時もあります。
「自分はこう思っている」と自分の想いを伝えている時もあります。
お金が無ければ出来ないことではなくて、お金がなくても出来ること。
それは、自分が良いとおもったものを伝える、ということ。
Ideas worth spreading
TEDをご存知でしょうか。
ニューヨークに本部を置く組織で、元々は身内のサロン的活動で内々におこなっていましたが、2006年から講演会の内容をインターネットで無料配信したところ、一気にその存在を世に知らしめることになりました。
Ideas worth spreading.とは「広げる価値のあるアイデア」という意味。
登壇するのは各界の有名人ということもありますが、全く無名の人が登壇することもあります。
無料公開に踏み切ることで、この組織は大きく知れ渡ることになりました。
今ではその講演会に参加するのは至難の業です。(元々、講演を聞くには、8500ドルの年会費と審査にパスして会員になる必要があるので、そのハードルはそもそも高いものではあるのですが。)
しかしこれはとても大切なことを教えてくれます。
高額の年会費を取ることではありません。良いと思うものをシェアする、という姿勢です。
自分のものだけにしない
自分と、友達2人の計3人でお茶をしている時、目の前にクッキーが一つだけあります。みんなクッキーが大好きです。
その時、どうしますか?
何も言わず早い者勝ちとして、自分ひとりでそれを食べますか?
それとも3人でわけますか?
逆の立場だったら、どうでしょう。
その内の一人が何も言わずにそれを独り占めするのと、声をかけて分け与えてくるのと。
どちらの人と今後もお付き合いをしていこうと思いますか?
良いと思ったものは伝えよう、分け与えよう!
良いと思ったものを伝える、って簡単なこと。
ちょっとだけ、目を外に向けてさえいれば。
自分のものだけにしているとき、思考も内向きです。その思考の時に、良い方向に物事が動くことはありません。
そしてそのあなたに魅力を感じる人はいません。
自分だけの事になっている人には、ひきつけられません。
そうではなくて、「いいな」と自分の心が動いたものは人に伝えてみる。誰かの顔を思い浮かべて、「これはあの人に良いんじゃないかな」と思いをはせて、伝える。
ただそれだけ。
あなたがはじめると、周りもあなたにそれをしはじめてくれます。
今の時代、インターネットが発達しているのですから、そのシェアも大分簡単にできるようになりました。
パーソナルに届けるもの、ソーシャルメディアなどを使って広く伝えるもの。そのどちらも大切なもの。
良いな、と思ったものをシェアする姿勢ができた人が増えれば、あなたの望むものも手に入りやすくなるし、さらに言えば、この世の中はもっと生きやすくなると思うから。
記事をシェアする時のポイント:その記事自体に興味はない
記事をシェアする時は、単にその記事をシェアしてもせっかくの記事を読んでもらえないことが多いです。
なぜなら、多くの人はその記事自体には興味を持っていないから。
そうではなくて、「なぜあなたがこの記事に興味を持ったのか」を知りたくて、その「あなたの」興味をひいたその記事はどういったものか、が気になってはじめてその記事に目を通し、あなたが伝えたいと思った「良いアイデア」が伝わります。
だから、記事をシェアする時は、一言でも二言でも自分が感じたことを書き添えてください。
そこから生まれる会話って、とても温かいから。
こちらの記事も参照してください。
それではまた
森部高史