仕事があるというのは本当にありがたいことです。
誰かが自分のことを必要としてくれている、ということだから。
だからその仕事を一生懸命やる。
時にサボりたくなることもあるでしょうし、ルーティーンワークとして適当に流してしまっていることも、人間ですからあるでしょう。
なんでこんなことを、と思うことだってあるかもしれない。
それでもその職場に「行く」という選択はしていますよね。
自分がその仕事を「する」ことも「辞めない」ことも選択している、ということ
アスレティックトレーナーの仕事をする前は教員をやっていました。
あまりの肉体的な忙しさと精神的な苦しさから心を病み、体を壊し、動けなくなるほどになりました。
そこから、自分の身体よりも大切な仕事というものはない、ということを学びました。
アスレティックトレーナーになり、働いている時は、教員時代よりも労働時間は長くなっていました。
それでも動けなくなることはありませんでしたが、自分の心はどんどん固まり、白黒をものすごくはっきりさせるようになっていきました。
すると知らず知らずのうちに、身体も固まり、とてもイライラしていることが増えました。
ハワイ大学に移ってからは、相変わらず労働時間は長く、ハワイにいるのに太陽を見ない朝早くから夜遅くまで働くと言う日が続くこともありました。
きつい時もありましたが、それでも心はだいぶ柔らかくなっていました。
その渦中にいると、なかなか頭には浮かんでこないのですが、本当にきつくて続けられない、というのであれば僕にはいつでも「辞める」という選択肢と権利がありました。
でもその最中にいると、そのことに目が向かなくなるんですよね。
アスレティックトレーナーの給料はほとんどの場合、安いものです。
もちろんお金ではないものがそこにはあります。
でも労働時間と責任と労働量などを考えた時に、とてもバランスが良いものとはいえません。
[kanren postid=”8185″]
とはいえ、それが嫌なら辞めればいいんですよね。
もしくは、自分が不満に思っている部分を変えていくための具体的な行動を取っていけばいい。
それをするも、しないも自分の選択なんです。
トレーナー・インストラクターが陥りやすい悪循環
トレーナー・インストラクター・そしてロルファー™のようなセラピストのようにフリーランス/ 自営業という形を取っている方々が陥りやすい悪循環も似たようなことがあります。
多くのフリーランス/自営業者が抱える問題として、「自分が動いていないと収入が途絶える」ということがあります。
その段階から早く抜け出すために、色々と準備や行動をおこしていくわけですが、なにせ自分が休んでしまうと、収入がなくなってしまうわけですから、準備に割く時間がなかなかもてません。
そうするとどうなるか。
今いる自分のテリトリーの中でぐるぐる回るだけになってしまいます。
でも気持ちだけは焦って行く。
このサイクルから抜けるには2つしかありません。
- 単価をあげる
- 働き方を変える
[kanren postid=”8177 “]
例えば、今まで1時間5000円でセッションをしていたのならその単価が10,000円になれば半分の時間で同等の収入を得られるようになります。
単価をあげ、同等以上の収入を得ていくためには自分の価値を上げる必要があります。
檻に入ったハムスターのように同じところをグルグル回ることに不安や不満がでてきたのであれば、違う働き方を模索したり、新しく作っていく必要があるでしょう。
そのどちらにも必要なこと、それは
- 決断すること
- 具体的に動くこと
[kanren postid=”6653″]
変わりたいなら決断をすること
何かを変えたいと思っていても変えられない時に、必要になってくることは身銭を切った「学びの時間」であり、「人との繋がり」です。
忙しいから。お金がないから。
そういった理由をたてて、学びの場に顔を出さない人もたくさん見てきました。
でもそれでは何も変わらない。
誰との接点も持てていないのだから。
決断とは「決めて断つ」こと。それは退路や言い訳を断つことです。
自分一人でできていることだったら、もうとっくにできているはずです。
それが出来なくて悩んでいるのであれば、まずするべきことは「決断すること」。
そして「具体的に動くこと」です。
頭の中だけで考えていたって、何も伝わりません。
意外に思われるかもしれないけれど、ロルフィング®やボディートークというものも、身体や意識からアプローチし続けていくので、自分自身の状態が整い、思考や行動が整理されていきます。
具体的に動いて、形にしていくから道が見えてくる。
いや、もしかしたら道が見つかるなんていうのも幻想なのかもしれません。
なぜなら、その道は自分にしかつくれないのだから。
それではまた
森部高史