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経営脳

専門家だからこそ専門家「らしく」いるのをやめてみる

専門家、そう聞いたときの印象はどのようなものでしょうか。

  • 頼りがいがある。
  • 頭が良さそう。
  • 助けになってくれる。
  • ちょっと怖い
  • 言うこと聞かないと行けない気がする

などなど、色々な意見が出てきそうです。

では、その「専門家」と言われる立場の人たちは自分の事をどのように思っているでしょうか。

専門家としての立ち位置

どのような職種においてもそうですが、お仕事として対価を頂いている以上はそのお仕事の専門家ということになります。

しかし時にその思いが強すぎて、自分自身や同業者に多大なる重圧を知らず知らずのうちに掛けてしまっていることも見受けられます。

「専門家として、確固たる知識を身に着けていなければならない」
「専門家なのだから、これくらいのことは出来て当たり前」

確かにそうです。その通りだと思います。

でもそれって、改めて口にするまでもなく、呼吸をするように自然と認識し、行動していることなのでワザワザ眉間にシワを寄せて、肩肘張って宣言するほどのことではないのですが、そうやって自分自身に必要以上の重圧をかけて、苦しんでいる方々も多くいらっしゃいます。

そんなに自分にプレッシャーを掛けなくても大丈夫ですよ。

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相手にしているのは誰なのか、そして何を伝えたいのか

繰り返しになりますが、プロである以上は新しい知識を得て、技術の研鑽を重ねるということは当たり前に行うことです。

そして皆さんすでにそうしていらっしゃるから、そのお仕事を続けられているのだと思います。

しかし時に、専門家と言われる人たちの中にだけいると、そこでの共通言語や文化が成立してしまうので、その業種のなかでは通じるけれど、顧客となる相手には伝わりづらいなかで、伝えた【つもり】になってしまっていることも多くあります。

それでは意味がありません。

伝える、ということは自分が何を言ったか、が大事なのではなく、どう相手が受け取ったか、が大切なのです。

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難しいことを難しく伝えるのは簡単

専門家として、最先端の知識を得たなら、それを伝えたくなるのが人間としての性(さが)というものでしょう。

しかし、難しいことを難しく伝えるのはとても簡単なのです。

(同時に、簡単なことを難しく伝える人もいます。多くの場合は自分を【権威付け】たい為に行っているのだと思いますが、そういう場面に遭遇すると「誰のため」に、「どこをむいて」仕事をしているのかな、と考えさせられます)

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難しいことを簡単に伝えられるようになること。それが大切。

なぜなら、顧客(クライアント)は専門家ではないからです。

だからあなたの力を必要としているのです。

専門家が専門家の中で使っている言葉や技術を理解しているのであらば、そもそもお世話になる必要がないのですから。

本質を理解しているか

難しいことを容易に理解出来るように伝えられるようになるには、その本質をきちんと理解していなければ噛み砕いてお伝えすることは出来ません。

専門家として、専門的な知識を得る機会があるならば、それを学んでいる時にこう考えて学んでみてください。

「これを自分はどのように伝えていこうか」と。

その出口を意識しておくだけで、知識は知恵にかわっていきます。

それが訪れてくださるクライアントの皆様の笑顔にかわっていくのではないでしょうか。

 

 

それではまた

森部高史


ABOUT ME
森部高史
株式会社Pono Life代表取締役。Kukua Body主宰。アメリカ在住時でATCとしてトップレベルアスリートのケアにあたる。数少ないロルフィング®の資格を持ち、クライアントの身体と心のバランスを整え人生に寄り添い、「先生」と呼ばれる治療家やセラピストを指導する立場にもある。その人柄と結果を導くセッションと講座には全国から参加する人が後を絶たない。現在は自分の知識や経験をオンライン化していく方法を個人事業主や小規模法人経営者に伝えている